竹富島の暮らしに根付いた「命草」とは?

 好評発売中のCREA12月号は毎年恒例の人気企画「贈りものバイブル」。クリスマスや年末のギフトからウエディングや出産祝いまで、よろこばれそうなアイテムが満載。でも大切な人にはもっと贅沢に、旅をプレゼントするのもいい。自分も行きたくなるような、とっておきの冬の旅をご紹介。

体の芯から温まる“フーチバー温め滞在”が楽しめる期間は、2016年12月1日(木)~2017年2月28日(火)。

 石垣島から船で10分、コバルトブルーの海に浮かぶ竹富島。琉球古来の手法で建てられた全室戸建ての離島の集落「星のや竹富島」で、島の素材を使った“フーチバー温め滞在”はいかが?

ヨモギの葉に含まれる精油成分シネオールは、血行をよくし、冷え性に効果があるといわれる。

 フーチバーとは、沖縄在来のヨモギ。仙人草、また万病の薬と言われ、沖縄そばや山羊料理に欠かせない野草なのだ。島では健康に役立つ薬草を「命草(ぬちぐさ)」と呼び、日々の暮らしに採り入れてきた。そんなフーチバーと長命草を用いた命草玉を使った、“命草のぬくもり”スパを体験。体の芯から温まりそうだ。

命草のスパイスを調合して、寝る前にスパイスホットチョコレートを。

 フーチバーのほか、ピーヤシ(島胡椒)や島とうがらし、生姜、ウコンなど、島特有のスパイスで“温めスパイス”の調合体験も。調合したスパイスは、ホットチョコレートに入れて、眠る前にいただこう。ぽかぽかして、深い眠りにつけそう。

沖縄では昔から「フーチバーぼろぼろジューシー(ヨモギの雑炊)」として親しまれてきた。

 翌朝は、フーチバー粥の朝ごはんで体を目覚めさせよう。生姜やセージ、バジルなどを薬味にいただく朝粥は、1日を元気に過ごせそう。

 ほかにもハーブ風呂や命草蒸し風呂などが用意されている。部屋でゆったり楽しめる滞在だ。

星のや竹富島
所在地 沖縄県八重山郡竹富町竹富
電話番号 0570-073-066(星のや総合予約)
http://hoshinoyataketomijima.com/

文=榎本市子