海苔ではなくライスペーパーで寿司を巻く
海のないチェコの創作和食が面白い！

プラハ初のラーメン店もオープン

味噌ラーメン。トッピングも煮卵付きで日本のラーメンと変わりません。

 日本食といえば寿司が代名詞だったチェコですが、数年前にラーメン店「Kitchen Ramen Bar」もオープンしました。だしの効いたスープと固めの麺、日本人にとっては完璧とは言えないかもしれませんが、チェコではなかなかの上出来なラーメンだと思います。

ラーメンメニューは醤油、味噌、塩、豚骨と本格的です。

 寿司に比べるとまだまだ浸透していないラーメンですが、もともとスープ好き、麺好きのチェコ人ですから今後メジャーになるのは間違いなし。すでにベトナムのフォーはプラハ市内の多くの場所で食べられるようになっていますので、美味しいラーメン店もあちこちに増えていったら嬉しいですよね。

ラーメン店ですが店内はスタイリッシュ。夜はバーとしてお酒も楽しめます。

 店内もスタイリッシュなインテリアで、プラハ中心部にあることから、世界各国からやってきた観光客もラーメンを楽しんでいます。そんな国際色豊かなお客さんに受けいれられるように、とのアイデアでしょうか……、「ラーメンバーガー」なるメニューも存在しています。

 ラーメンの麺を固めてこんがり焼いて、ハンバーガーのバンズ代わりにしています。この日も注文している人が数名、クラシカルなラーメンに並んでの人気メニューのようです。

日本人もびっくり！ ラーメンバーガー。

 最近では、流通の規制が緩やかになり、物流も格段にスピードアップしてきたチェコ国内。海鮮類が身近に手に入るようになり、どんどん本格的な日本食が食べられるようにもなってきています。今後もさまざまなアイデアで地元の人が創りだす日本食から目が離せません。チェコ料理に飽きたら、日本食。それも旅行の楽しみになりそうです。

文・撮影＝クレメントゆみ子