流行りのエリアで堪能する滋味たっぷりの食事

◆ Cafe Belong(カフェ・ビロング)

カフェ・ビロングはカジュアルで、ウマい! とってもカナダ的なレストラン。
子供の頃、食品アレルギーに苦しんだシェフ、ブラッド・ロング。オーガニックに関心を強め。哲学は、とにかく新鮮な食材を選び、使うこと。アイスホッケーチームの食事をつくっていたこともあるのだとか。

 人気のエバーグリーン・ブリックワークスにある、これまた人気のレストラン、カフェ・ビロング。オンタリオ指折りシェフのブラッドに、この地のワインと食材の秘密を教えてもらった。

「オンタリオの地形、緯度の違いが、豊かな食材やおいしいワインを生み出していくのです。氷河に覆われていたこの地の土壌は、フルーツ栽培に最適。ブドウからつくるワインしかりです。そしてまた、オンタリオ湖から吹いてくる風が循環し、夏は涼しく冬は暖かな気候にしてくれるのも好条件」

 オンタリオのワインは、あまり強くないので、料理とのマッチングがとてもいいともいう。ワインを5本、料理とのペアリングで選んでもらった。

左:オンタリオのラムはクセのないソフトな味。28カナダドル。
右:いろいろな農場から取り寄せ、ベスト・オブ・ベストの20種トマトのサラダ 14カナダドル。

 まず「チャールズ・ベイカー」のリースリングに、グリーンでクリスピーな“セントローレンス・サラダ”。次に「ラヴィーン」のカベルネ・フランにはラム。ラムの味を引き出すソフトなワインとのお墨付き。そして「ノーマン・ハーディ」のシャルドネには、20種類のトマトのサラダ。ミネラルが強いのでバランスが取れるとのこと。4本目は「トウズ」のリースリングで、マッシュルームリゾットに合わせて。最後が「メガロマニアック」のリースリング・アイスワインで、シェリーのアーモンドケーキを食べる。

 いずれも滋味深いけど、主張しすぎないテイストが、すんなり、たっぷり頂戴できるペアリング。ぜひお試しを。

●選ばれたワインは……
・Charles Baker 2014 Ivan Vineyard Riesling
・Ravine 2013 Reserve Picone Cabernet Franc
・Norman Hardie 2013 County Chardonnay
・Tawse 2013 Spark Limestone Ridge Riesling
・Megalomaniac 2014 Cold Hearted Riesling Icewine

Cafe Belong(カフェ・ビロング)
所在地 550 Bayview Avenue, Toronto, Ontario
電話番号 416-901-8234
営業時間 11:30~21:00(土・日 10:00~21:00)
定休日 無休
URL http://www.cafebelong.ca/

写真=橋本 篤
文・構成=大沢さつき
地図=Cmap
コーディネイト=ミッキー中村
協力=カナダ観光局、オンタリオ州観光局