ベルリン在住の料理家・あっこさんが提唱する、「スポンテニアス」な日々の料理。旬の食材を安く買って、冷蔵庫やストックにあるものと、気ままにインプロバイズ(即興で作る)! 超便利な常備食材と、季節の野菜を組み合わせたレシピをご紹介します。
男爵いもとメークィン
2種のじゃがいもを使い分け
マヨネーズを使わないサラダ
こんにちは、ベルリン在住あっこです。
この連載も10回目、最終回です。
4月に入り、すっかり春になったのでそろそろ生野菜が食べたくなってきました。そこで今回は私の定番、簡単サラダのレシピを2つ紹介します。
ドイツといえばじゃがいも。日本ではポテトサラダはマヨネーズ味ですが、ドイツでは野菜スープの素に酢とオイルを入れたドレッシングで作ります。
一口にポテトサラダといってもそれぞれの家庭やお店で少しずつ違った味付けがあります。私はしっかり酸味のあるものが好きです。
採れたての新じゃがを使ってぜひ作ってみてください。
ドイツのポテトサラダ
(男爵とメークィン)
男爵いものサラダ
男爵いもを使うと角が崩れてクリーミーになります。日本のポテトサラダに近い食感です。
■材料(3人前)
・じゃがいも:3個
・玉ねぎ:中1/4個
・ねぎ、あさつきなど:適量
・野菜スープの素:小1
・お湯:大4
・オリーブオイル:大2
・酢、りんご酢、レモン汁など:お好みの酢合わせて大3~4
(今回少し甘みのある酸度5.5%のホワイトバルサミコ大4を使いました。酢の酸度や甘さによって調節してください)
・塩:小1.5
(じゃがいもの大きさ、他に加える野菜の量などによって調節してください)
・胡椒:お好みで
■作り方
(1) じゃがいもは洗って皮付きのまま水から茹でる。
(2) 沸騰したら中火にし、20分ほど、竹串がすっと通るまで茹でる。
(3) ボウルにお湯と野菜スープの素を入れよく混ぜ、溶けたらオリーブオイル、酢、塩、を加えさらによく混ぜる。
(4) そこに玉ねぎを薄くスライスしたもの、小口に切ったねぎを入れ混ぜておく。
(5) じゃがいもに火が通ったらざるにあげ、軽く水をかけて手で触れるくらいに冷ましてから皮をむく。
(6) いもを3、4ミリの半月に切り、ドレッシングのボウルに入れ、しゃもじなどでさっとまぜ合わせ、粗熱を取る。
(7) 冷蔵庫で寝かせ途中1、2回軽く混ぜドレッシングをなじませる。
(必ず冷蔵庫で休ませてください。しばらくおくことでじゃがいもの中まで味がしみてじんわり美味しくなります)
白アスパラの苦みは春の味
ポテサラに合います
・上記と同じ材料で、同じように作りますが、男爵いもではなくメークィンを選びます。
じゃがいもはメークインだとツルッとドレッシングの中を滑るような感じになり、よりドイツっぽい仕上がりになります。好みの食感でじゃがいもを選んでください。
メークインバージョンには、皮をむいて茹でた白アスパラを入れました。アスパラ以外でも、冷蔵庫に常備してあるものや旬のお買い得品をプラスしてアレンジしてみてください。
他にも、キュウリのピクルスやマスタードを入れても美味。
野菜を足す場合には塩や酢も足して調節してください。使用する酢は少し甘みのあるものだとドイツ風に仕上がります。
2019.04.22(月)
文・撮影・レシピ考案=あっこ