色と香りが織りなす“常陸ローズガーデン”

2025年5月15日撮影
国営ひたち海浜公園の「常陸ローズガーデン」では、約3,400株のバラが咲き始めており、早咲き性のバラはすでに見頃を迎えています。今週末の5月17日(土)頃には、ガーデン全体で「見頃」を迎え、5月末頃までは比較的花数が多い状態でご覧いただけると予想しています。遅咲き性のバラは6月上旬頃まで咲くため、長くバラの魅力を堪能いただける見込みです。
世界中で花の女王「バラ」

バラはバラ科バラ属の常緑または落葉低木で、原種は北半球に広く分布しています。園芸品種が数多く作り出され、品種数は全世界で3万種を超えると言われており、多様な花色・花形・香りが特徴です。園芸品種の基は概ね8種の原種バラとされ、そのうちノイバラ・テリハノイバラ・ハマナスは日本を代表する原種として、多くのバラの祖となりました。

茨城県の県花「バラ」
茨城県の「茨」にはバラという意味があり、バラは茨城県の県花となっています。約1,300年前(奈良時代 713年)に書かれた「常陸国風土記」の「茨城郡」の条に、黒坂命が茨(うばら)で城を築き賊を退治した説話が残されており、この地方を茨城(いばらき)と呼ぶようになったといわれています。県花は茨城という地名にちなむとともに県章、県旗のいずれもが「バラ」をかたどっている関連においてバラとされました。
バラを楽しむイベントも開催

当公園ではバラの開花期間に合わせて、バラにちなんだイベントを開催します。公園ボランティアのローズパートナーによる「常陸ローズガーデンガイドツアー『現代バラの歴史ガイドツアー』」では、現代バラ誕生の歴史をご案内します。また「スプリングローズコンサート」では、バラに包まれた癒しの空間で、豊かな花の香りとともにそよかぜにのる音色が心地よい演奏会をご覧いただけます。

早咲きのバラを紹介

日本の太平洋側南限地「ハマナス」芳香のある一重で、ピンク色の花を咲かせます。トゲがびっしりとつく高さ、株張りともに1.5mほどにもなります。日本では北海道、茨城県より北の太平洋側や鳥取県より北の日本海側の海岸に自生しており、茨城県は「ハマナス」が自生する太平洋側の南限です。当公園では1,600株を植栽しています。

独特な演出「リージャンロードクライマー」中国 雲南省の麗江路(リージャン・ロード)沿いで発見されたことに由来しています。鮮やかなピンクの花とつややかな濃緑の葉とのコントラストが美しく、見ごたえがあります。当公園では松の木に絡むように枝を伸ばし、緑の中にピンクの花が映える独特の景観をお楽しみいただけます。

鮮やかな房咲きのバラ「ゴールドバニー」フランスで生まれた人気の品種。名前の通りまぶしいほどの明るい黄色の花が特徴で、丸みを帯びたカップ咲きです。当公園では緑豊かな景観の中で、他の草花や松などのとも調和し、訪れる人々の目を引く存在となっています。
国営ひたち海浜公園 ひたち公園管理センター
国営ひたち海浜公園は、茨城県ひたちなか市の太平洋岸にあり、春のネモフィラ、スイセン、チューリップ、初夏にはポピーやバラ、夏のジニア、ヒマワリ、秋にはコキア、コスモス、冬のアイスチューリップなど、彩り豊な花々が四季を通じて楽しめます。また、海抜100mからの眺望を楽しめる大観覧車をはじめ、ジェットコースターなど多彩なアトラクションが揃う遊園地「プレジャーガーデン」のほか、林間アスレチック広場やバーベキュー広場など、食事・スポーツ・ピクニック・・・遊び方は十人十色。魅力いっぱいの公園で、思い思いの時間をお過ごしください。
国営ひたち海浜公園 ひたち公園管理センター 広報係
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