障害者が専門性を身につけて、自分の可能性に気づく場所

障害者就業支援を通じて“誰もが自分らしく生きる社会”を目指す株式会社スタートライン (本社:東京都三鷹市、代表取締役:西村賢治)は、就労移行支援「るりはり」をリブランディングし、サービス業に特化した「FITIME(フィティミー)」を2025年1月21日(火)から提供することをお知らせします。

サービスページ:https://fitime.jp/



リブランディングの背景

就労移行支援は、就職に必要なスキルを学び、就職活動を支援するサービスです。2025年1月現在、東京都内だけでも約400の事業所があります。事業所選びの基準には、プログラム内容、職員の雰囲気、就職実績、通いやすさなどがあり、ミスマッチが発生すると「通所しても意味がなかった」と、その人の大切な時間を奪ってしまうことになります。自分に合った事業所を選ぶためには、希望する職務に必要なスキルが身につくかどうかが重要です。どの事業所でも基本的なスキルトレーニングは提供されていますが、事業所ごとの違いがわかりにくいため、自分に合っている事業所を選べるかどうかを課題に感じる人は少なくありません。

また、現役世代の減少に伴う労働力不足が深刻化していることから、サービス業をはじめとする多くの業界で人手不足が顕著になっています。パーソルグループが実施した労働市場の調査において、2030年には7,073万人の労働需要に対し、6,429万人の労働供給しか見込めず「644万人の人手不足」となることが推計されています。特にサービス業の人手不足は深刻で、2,101万人の需要に対し1,701万人の供給に留まっており、これだけで400万人が不足することになります。

これまで、るりはりの利用者の中にはサービス業で人と接する仕事を希望する方も多かったこともあり、サービス業に特化した就労移行支援「FITIME」として生まれ変わることとなりました。多様な職業体験やリアルジョブトレーニングを提供することで、利用するすべての人が「利用してよかった」と感じられるサービスを創造します。そして、FITIMEで訓練を経た障害者がサービス業で活躍することで、日本の労働市場における人手不足の課題解決にも貢献します。

※パーソル総合研究所・中央大学「労働市場の未来推計2030」

FITIME(フィティミー)のコンセプト

自分に合った仕事を見つけるためには、自分の価値観や希望、強みやスキルを理解し、それに基づいた働き方を選ぶことが重要です。しかし、アンコンシャス・バイアス(無意識の思い込み)が選択肢を狭め、望んでいることとは異なる意思決定をしてしまうかもしれません。アンコンシャス・バイアスは過去の経験から自然に形成されるもので、存在に気づかないでいると自分の可能性を閉ざしてしまうことがあります。

アンコンシャス・バイアスを放置するのではなく、気づこうとすることで得られる選択肢の中から自分の進むべき道を選択することは、自己実現に近づきます。自身の決定に責任を持ち、その結果を受け入れることで、より深い満足感や幸福感が得られ、自分らしく生きることに繋がります。

リニューアルのポイント

- カラフルトレーニングプログラム飲食(カフェ)などでの接客、アパレルのバックヤード、清掃や販売など、多彩な模擬業務を通じた適職体験・業務訓練ができるプログラム。
(例)
・飲食(カフェ)
 コーヒー製作や接客など、飲食店やカフェで働く業務習得
・アパレル
 バックヤード業務や梱包など、アパレルで働く業務習得
 その他、清掃や販売、エンターテイメントなど自分の「すきなこと、やってみたいこと」から、どんな選択肢が自分に合っているかを見つける多彩な適職体験・業務訓練が可能です。
- リアルジョブトレーニングプログラム実際の仕事を行うリアルジョブトレーニングでは、働く喜びを実感しながら仕事に対する責任感を就労訓練段階で身につけることが可能です。
(工賃発生型のプログラム、金銭管理や体力作りなどもできます)
- 飲食やアパレルなど、人手不足業界における障害者の活躍を拡大カラフルトレーニングプログラムは、アパレルブランドやカフェチェーンとプログラム開発を行っています。そのため、就職後をイメージした、よりリアルな訓練が可能です。多様な選択肢の中から、自分に合った働き方を見つけ、サービス業で活躍する障害者の拡大に寄与します。

提供するプログラム

人が本来持っている能力を発揮できない場合、その人は支援を必要としています。能力が発揮されることで、自信を持ち、自分で意思決定できるようになります。重要なのは「ストレングス」の視点で、その人の得意なことや興味を活かすこと、エンパワメントを高め、自己実現を支援することが大切です。できないことではなく、できることに目を向け、適切なサポートを提供することで、その人が主体的に行動できるようにします。支援プロセスの監督者は利用者自身であり、支援の決定も利用者が行います。



FITIMEの訓練期には、職務遂行に必要な知識とスキルを習得するために、二段階の実践ステップを準備しています。

STEP1.では、模擬業務を通じて多彩な適職体験や業務訓練を行う「カラフルトレーニングプログラム」を実施します。ここでは、自分の強みや適した働き方を見つけることが重要です。

STEP2.では、実際の仕事を体験する「リアルジョブトレーニングプログラム」を行うことで、実際の仕事で必要なスキルや責任感、働く喜びを身につけることができます。



施設見学・プログラム体験会の案内

FITIMEの専門スキル特化プログラムを多くの方に知っていただくため、施設見学・プログラム体験会を実施します。

就労移行支援事業所をお探しの方やご家族以外にも、医療関係者の方、支援機関の方、学校関係の方、行政関係の方などにご参加いただくことが可能です。

ご希望の方はこちらからお問い合わせください。

・お問い合わせ先

株式会社スタートライン 佐々木

TEL:050-5893-8926

E-mail:fitime@start-line.jp

拠点情報(渋谷、大宮)

◇FITIME渋谷

所在地 :〒150-0011 東京都渋谷区東1-26-30 SHIBUYA EAST BLDG.2階

交通手段:JR渋谷駅新南改札より徒歩約7分

東京メトロ各線・小田急線・京王井の頭線渋谷駅より徒歩約6~10分

◇FITIME大宮

所在地 :〒330-0852 埼玉県さいたま市大宮区大成町3丁目513 セブンビル 2F

交通手段:埼新都市交通ニューシャトル「鉄道博物館(大成)」から徒歩約5分

FITIMEに込めた想い

TIME:誰もが平等に過ぎゆく時間の中で

FIT :合っていると思えることを

ME :自分自身に

自ら考え決定できることは、「自立」そのものです。そのために、自分に合っていることを知り、選べることは重要です。「誰にでもあるアンコンシャス・バイアス(無意識の思い込み)」と、「気づいていない自分自身のストレングス」の存在に気づくことから始まると、「FITIME」では考えています。

サービスページ:https://fitime.jp/



今後の展望

FITIMEでは自ら考え決定できる「自立」する力が身につけられ、「自立」は自己実現に向け、自ら選択肢を拡げ、行動するサイクルを生み出していきます。

自分に合っていると思える選択肢の中で、あらたな自身の可能性に気づき、ストレングスを活かし強化しながら、自分らしく自己実現に向けて過ごしていると感じられること。

「FITIME」はそんな、“その先”を描いています。

今後も利用者一人ひとりに寄り添い、長期的な就労支援を続けてまいります。

株式会社スタートライン

ABA(応用行動分析)やCBS(文脈的行動科学)、第三世代の認知行動療法に基づいた効果的で専門的な支援で、障害者雇用の新しい「場」づくりから定着支援までワンストップで実現する会社です。

「自分をおもいやり、人をおもいやり、その先をおもいやる。」の企業理念のもと、2009年創業以来、障害者雇用支援の領域において障害者の「採用」と「定着」に重きを置き、障害者雇用支援サービスサポート付きサテライトオフィス「INCLU」を運営。障害者雇用に関する総合コンサルティングを軸に、屋内農園型障害者雇用支援サービス「IBUKI」、ロースタリー型障害者雇用支援サービス 「BYSN」、企業/障害当事者向けカスタマイズ研修、在宅雇用支援、障害者採用支援などサービスメニューを拡充しています。一つでも多くの選択肢をつくり、多様な人々の可能性を拡張することで、誰もが自分らしく生きる社会を目指しています。



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