2階にあるダイニングルーム。建てられた当時のままの土壁には、現代美術家である堀尾貞治の作品が飾られている。朝食は、搾りたてのオレンジジュースや、桑名発祥のこめ油を使ったオリジナルグラノーラなどが供される。 玄関には内田鋼一の作品が。 寝室は「room 0」と「room 1」の二部屋。こちらは、ジョサイア・コンドルが設計した六華苑をオマージュした「room 0」。漆喰の白壁には、大正時代の医療用照明器具と、江戸時代の蔵窓が配されている。アンティークのガラス戸から入る光が美しい。古今東西が交じりゆく空間に身をゆだねて。 黒漆喰の床の間と白壁のコントラストが印象的な「room 1」。夜の海のような壁に、江戸時代の杉戸絵が映える。竹を100%使用した竹布のベッドリネンはしなやかで寝心地がよい。 「room1」には、露天のヒノキ風呂がある。月明かりを眺めながらの入浴時間は、日常を忘れさせてくれる。 西洋風のヒノキの格子に石張りの床。壁には江戸時代に使われていた蔵の戸がまるでアート作品のように飾られているラウンジ。一瞬、どの時代のどの地域に訪れたのか分からなくなる、耽美的な内装。 2021年に新設されたライブラリー。アンティークの棚に並ぶ作品を眺めながら、読書やティータイムを楽しみたい。 記事を読む