土台となる勾玉皿の中に作られた景色。紅葉と苔の緑がコントラストを作り、山を散策しているようなリアル感が楽しい。 幹から顔を出す赤い実など、植物の何気ない姿が心に潤いを与えてくれる パフォーマンスでは土台となる皿を事前に組み立てておき、その場で木や植物、苔を配していく。この作品は20分で仕上げた。上部のゴヨウマツは下に垂れ下がる盆栽の典型的な樹形。 2017年、東京・増上寺のパフォーマンスで誕生した作品。1.2mほどの高さがあり、約15種類の植物が表情豊かに配されている。埼玉に構える盆栽園、成勝園で観られる。 繊細に見えるサンザシだが、枝の曲がりがダイナミックだったりと、ディテールに躍動感がある。 トップの勾玉の器から垂れ落ちる枝葉、愛らしい実をつけた姿はどこかロマンティック。 苔むしたケト土と皿を積み重ねた、背骨のような柱は右に少し重心を置きながら絶妙なバランスを保っている。 平尾成志氏。 記事を読む