白亜のアール・デコ建築は芝生によく映える。 奥深い緑が都心にいることを忘れさせる。 奥には日本庭園もある。 康夏奈 《花寿波島の秘密》瀬戸内国際芸術祭 2013–2019年/山や海でのフィールドワークから得た記憶をもとに、自然をモチーフとした作品を制作。一つひとつの作品から、広大な空間のイメージが観る側の脳内に浸透する。Photo:Yasushi Ichikawa 青木美歌《Wonder》2017年/学生時代に魅せられたガラス素材を用いて、その魅力と不思議を探求し続けている。菌類、ウイルス、細胞といったミクロの世界をモチーフにしてつくられる作品世界は、生命の本来のありようを教えてくれるかのよう。Photo:Sai 加藤泉《無題》2019年/これは胎児なのか、宇宙生命体なのか。不思議な見かけの「ヒトガタ」をかたどった油彩画や彫刻がトレードマーク。本展では多様な素材を用いた作品を展開。Photo:Ringo Cheung courtesy of Perrotin ©2019 Izumi Kato 佐々木愛《残された物語》「開港都市にいがた 水と土の芸術祭2012」 角田山妙光寺 新潟 展示風景/ロイヤルアイシングという手法を用いて砂糖で描く壁画など、様々な素材・方法を駆使して制作。同館で滞在制作した作品を中心に展示をおこなう。Photo:山本糾 小林正人《画家の肖像》(部分)2019年/私たちのいる世界を「この星」と捉え、あらゆるものが関係し繫がっていることを常に意識しながら創作するのが小林の流儀。館に注ぐ光を生かした展示が展開される。Copyright the artist. courtesy of ShugoArts. 淺井裕介《空から大地が降ってくるぞ》WULONG LANBA ART FESTIVAL 2019年 展示風景/大小の異なる無数の動植物のモチーフが、複雑に絡み合ったり入り組んだりしながらかたちを成すのが淺井作品のありよう。大きな生態系の存在まで感じられてくる。©Yusuke Asai courtesy of the artist, WULONG LANBA FESTIVAL 2019, ANOMALY 志村信裕《Nostalgia, Amnesia》(Video still)2019年/主に映像を用いて創作をするが、実験的な映像からストレートなドキュメンタリーまでと、採用する方法・形式は様々。記憶や歴史に意識を向ける態度は一貫している。Courtesy of Yuka Tsuruno Gallery 山口啓介《花の心臓/蘭、紫の雲》2002年/版画から立体まで様々なジャンルの作品を手がける。本展では、生花と造花を使って、自然と人工の対比を考える「カセットプラント」や絵画作品を展示。Photo:高嶋清俊 記事を読む