シチリア州立パレルモ考古学博物館、通称“サリナス・ミュージアム”。長い修復期間を経て、2016年にプレオープン。2018年から本格的に再開した。 元修道院を改装した館内。ヤシが茂る南国らしさと元修道院ならではの楚々としたムードの回廊にも、貴重な古代の彫刻などが陳列されている。 古代エジプト王国の現存する7つの石碑のうちのひとつで最大の「パレルモ・ストーン」。第5王朝時代(紀元前2494~2345年頃)のもので、第1王朝からの治世年代や主要事件が刻まれている。 紀元前6世紀頃、神殿の装飾に使われていた“テラコッタ”をはじめ、セリヌンテの神殿遺跡を装飾した彫刻類は圧巻! 重要な遺跡パーツが大集合。 アグリジェントで発掘された紀元前5世紀頃のショートブーツ型のバスタブ! 排水口もあって結構機能的。 デザインや細工は現代でも通用しそう。紀元前3世紀頃の美しすぎる金のピアス。 こちらは紀元前3~1世紀頃のブロンズ製針。縫製に使っていたのでしょうか? 紀元前7~5世紀頃の黒魔術の道具の一部。 ポンペイから出土した日用雑貨。シチリア・ナポリ両王国のブルボン王家からの寄贈品。現在「王国の首都パレルモ|ボルボン王家とパレルモ、ナポリ、ポンペイの考古学博物展」が2019年3月31日(日)まで開催中(写真の日用雑貨は企画展終了後も継続展示予定)。 小回廊のバール。無料エリアにあり、カオスなパレルモ旧市街散策の途中に立ち寄ることもできる穴場のオアシス。 のどかに亀が泳ぐ小回廊の噴水。ちなみに、館内にはフェニキア人の石棺やシラクーサのマニアーチェ城の「雄羊」など、有名かつ学術的に貴重な収蔵品も多数! 記事を読む