飲んだ後の〆はステーキ! 深夜まで賑わうステーキハウス

 60年代の沖縄がムンムンと薫るのは、「ジャッキーステーキハウス」。アメリカのダイナーを思わせる直角のイス席や、英語と日本語が入り混じる壁のメニューがかもしだす独特の雰囲気は、ある年代以上の沖縄の人には懐かしく、旅行者の目にはエキゾチックに映る。

壁に記されたメニュー。ハンバーガーに並んで泡盛もちゃんとある。

 創業は、戦後まもない1953年。店は嘉手納から那覇に移転したが、常連客のリクエストに応えて、転居後も内装は昔のまま。味も、価格の安さも、ボリュームも昔と変わらない。

直角のイスとシンプルなテーブル、卓上の調味料。アメリカの地方にあるダイナーのようでもあり、香港の茶餐庁(小食堂)のようでもある。

 営業は深夜まで。いつ行っても夜遅くまで賑わっているので感心していたら、沖縄では、飲んだ後の〆にラーメンではなく、ステーキを食べるのはごく普通のことなのだそうだ。

ステーキのボリュームは昔のまま。創業当時のメニューも大切に保管されている。
フライチキンと書かれた張り紙の前には泡盛が。これも沖縄らしいちゃんぷるー文化。

ジャッキーステーキハウス
所在地 沖縄県那覇市西1-7-3
電話番号 098-868-2408
営業時間 11:00~翌1:00ラストオーダー
定休日 元日、ウークイ(旧暦7月15日)
URL http://www.steak.co.jp/

2014.12.30(火)
文・撮影=芹澤和美