街中からボートで30分走ればもうジャングル
Mangrove River Safari (マングローブ・リバーサファリ)

 ウル・トゥンブロン国立公園まで行く時間が取れなかったら、バンダル・スリ・ブガワンのボート乗り場から30分で行けるジャングルクルーズがおすすめだ。ブルネイ川をボートで南下していくと、川幅は次第に狭くなり、マングローブに囲まれる。シラサギはよく見かけるが、ワニは川べりの土と同化してなかなか見つけにくい。しかし時折大きなワニが現れて、こちらに視線を向ける。

 ボルネオ島固有種のテングザルは群れを成しているが、なかなか遭遇できない。ツアーガイドやボートの運転手が見つけると教えてくれるが、写真に収めたい人は望遠レンズを持っていくといい。

市民は、ブルネイ川、マングローブと共生している。住居はすぐそばにあり、川でエビなどを釣り、生業にしている人もいる。

 クルーズの途中で、水上集落越しに、世界最大の王宮と言われるイスタナ・ヌルル・イマンを望むことができる。現国王の住居であり、総理府の官庁でもある。

 また、ツアーで行った場合には、水上集落の見学も可能で、異文化に触れることができる。

シラサギ、ワニ、テングザルなどを見ることができる。テングザルはこのジャングルに2つの群れがいるというが、会えたらラッキー!

写真=杉山拓也
文=CREA Traveller編集部
コーディネート=清水典子(フレーミートラベルサービス)