ひとつの部屋が驚異の七変化！　
英国発の住宅「YO! Home」

「YO! Home」のサイモン・ウッドロフ氏とは？

英国初の回転寿司チェーン「YO! Sushi」。開店から16年が過ぎてもいまだ人気は衰えない

「YO! Home」を考案した起業家サイモン・ウッドロフ氏は、「YO! Sushi」を立ち上げた起業家として、またかつてはテレビ番組「Dragons' Den(英国版『マネーの虎』)」で投資家のひとりとしてレギュラー出演していたこともあり、英国ではかなり知られた存在です。

「YO! Sushi」を立ち上げる前は、音楽業界でステージデザインやコンサートの放映権をテレビに売るビジネスを手がけていたとのことで、今回の「YO! Home」も舞台装置に通じる仕掛けに満ちています。音楽業界で働いていた当時、仕事仲間だった日本人プロデューサーから言われた「回転寿司でもやってみたら？」の言葉に着想を得て、40代なかばにしてビジネスから自宅からすべてを整理して集めた15万ポンド(当時の金額にして約2600万円)を元手に、1997年「YO! Sushi」をスタート。その後も、カラオケ・バー、ケータリング、出版、アパレルなど、多方面にわたってビジネスを展開しています。

コンパクトにすべての機能が詰め込まれたYOTELの客室

 2007年には、日本のビジネスホテルと、飛行機のファーストクラス・キャビンを融合させたホテル「YOTEL」をガトウィック空港にオープンしたのを皮切りに、現在ではヒースロー空港、アムステルダムのスキポール空港のほか、NYのミッドタウンにもオープン。2018年にはシンガポールにもオープン予定とのこと。

 そのほかにも、まだ構想段階のものとして、日本の温泉とトルコのハマム、北欧式のサウナを融合させたスパ「YO! Zone」というプロジェクトも。サイモン・ウッドロフ氏、これからも目が離せない、注目の起業家です。

text & photographs:Kazuyo Yasuda(KRess Europe)