17世紀のお屋敷は我が家の別荘気分　

「ポッティング・シェッド(農具を置く小屋)」と名付けられた客室は、ベリー夫人ご自慢の菜園であるポタジェのすぐ隣。薪をくべる本格的な暖炉がある部屋だ。£475～17世紀のお屋敷はラスティックで現代的な我が家の別荘気分

　そして、見事なのは庭園。小洒落た菜園のポタジェには粋なカカシが立ち、チューダー様式のノットガーデン、金鎖の木の小径、東屋、木に掛けられたブランコと、さまざまな表情の庭で構成されている。ホテルになる以前の邸宅は、チャールズ皇太子の庭園などを手がけた、ローズマリー・ベリー夫人のものだった。で、当然ここの庭園も、ガーデナー憧れの、世界的に知られた庭なのでした。

　ホテルのすべてが、この素晴らしい庭園を核に考えられているといってもいいのかもしれない。部屋に庭を取り込む発想の客室。バスルームを広く設計しているのも、よりいっそうのくつろぎ感を演出するため。レストランで使われる野菜も、庭の菜園で採れたフレッシュな旬のものだ。メインの肉や魚もたしかにおいしいのだが、添えられた野菜の美味が記憶に残る。夏のトマト料理は絶品で、これを食べたら、虜になってしまう。

　ハートウォーミングなホテルは、もちろんサービスもコージー。何かひと味ちがうことをしたいときは、ぜひご相談をと、執事のごとくパーソナルなプランを“企てる”手助けもしてくれる。

　こんな別荘があったらイイナを具現化したバーンズリー・ハウスです。

photo by Kinta Kimura
realization & text by Satsuki Ohsawa
coordination by KRess Europe
special thanks : VisitBritain / Tourism South East / Cotswolds and Forest of Dean Tourism / VisitBrighton / Bath Tourism Plus
National Trust / 1066 Country Marketing / Virgin Atlantic Airways Ltd.