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板壁の民家が所せましと並ぶ、情緒あふれる町並み

 チェックアウト後は、小木港から車で約10 分、小さな入り江に面したところにある宿根木集落へ。佐渡金山が栄えた17世紀を経て、商品を売買しながら日本海を大阪から北海道まで航行していた商船群「北前船」の造船業で繁栄した集落で、最盛期には佐渡の富の1/3を集めたといわれています。

 見どころは、船板などを利用した板壁の民家100棟余が、約1ヘクタールの狭い土地に密集する町並み。細い路地がくねくねと続き、まるで町全体が迷路のようです。

 歴史が色濃く残るノスタルジックな町並みを堪能した後は、両津港から、船体を海面に浮上させて航行する超高速の「ジェットフォイル」で新潟港へ。荒波でも時速80キロで走ることができるため、所要時間は67分。あっという間に港に到着します。

 新潟港に着いたら、少し足を伸ばして、人気の夕日観賞スポット「小針浜海水浴場」へ。佐渡島と日本海に沈む夕日が織りなす幻想的な景色を満喫して、旅を締めくくるのもおすすめです。

宿根木集落

http://shukunegi.com/

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2022.11.23(水)
文=CREA編集部
撮影=佐藤 亘