「軽く意見をするだけのプロデュースコスメはつくりたくない」

 芸能人の”真似メイク”が大ブレイクし、TVや雑誌でも大きな話題となったかじえりさんは、現在、YouTubeを中心に発信型メイクアップアーティストとして活躍中。

 そんな彼女ですが、理想のコスメをプロデュースするため、会社を興し、自社ブランドの社長になったそう。そして、今年の1月にはママに! そんな激動20代を過ごすかじえりさんの人生の道のりを深堀りしてお届けします。

 後篇では、ご自身のコスメブランド「Enamor(エナモル)」の開発秘話から、ママになってメイクとどう向き合うようになったのかなど、普段、なかなか知ることのできないかじえりさんの“裏側”にフォーカスします。

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コスメを保管する倉庫探しも配送業者選びも……裏方の仕事も試行錯誤しながら頑張っています!

――ご自身のコスメブランド「Enamor(エナモル)」は、プロデュースをしているだけでなく、社長として化粧品づくりのすべてに携わっているそうですね。

 そうなんです、こう見えて社長なんです!(笑) 実は、多くの化粧品会社さんから「うちで化粧品をプロデュースしませんか」とお声がけをいただいたのですが、化粧品が好きだからこそ、一からつくり、売ることの苦労をきちんと知った上で、自信を持って「私の化粧品をつくりました」と言えるようになりたいと思い、会社を興しました。

 とはいっても、それを始めた時期に妊娠が判明して……。自社製品を保管する倉庫を探しまわり、楽天にショップを開くための作業をして、配送業者も探して、化粧品のケース選びや素材選びまで……と、ホントに想像をしていた以上に大変でした(苦笑)。

――自身が社長になってよかった、と思うのはどういうところですか?

 それが、ものすごくたくさんあります! 一番は製造会社さんと直接コミュニケーションがとれたことですね。 相談しやすい距離で化粧品づくりをしているので、「もっとこういう質感になりませんか?」など、気軽に相談し、プロの意見をもらえるので、理想を追い求めることができます。

 私の想いをダイレクトに届けることができ、それに真摯に応えてくれるため、理想に近いものを提案いただけることもあり、ありがたい限りです。

粉やラメなどの材質やケースから選んだアイシャドウは、わが子のようにかわいい存在

――その渾身のアイシャドウが大ヒット中とのことですがこだわりを教えてください。

 基本ブラウンベースでベーシックな色みでありながら、遊び心のあるカラー展開にしています。しっかり色の存在感はありながらも、肌色が透けるような発色で、ナチュラルなのに色遊びも楽しめて、オフィスでもどこでもフィットする設計になっています。

 なぜ、このような使いやすいカラーにこだわったかというと、どんな人にも毎日満足してほしいから。目を引くような素敵なアイシャドウはたくさんあるけれど、そういったものをデイリー使いするのは難しいとか、肌から浮いた感じになるというのは、フォロワーの方からよく聞こえてくる声だったので、どんなシーンにも合う優しい発色だけれど、きちんとトレンド感がある色みを追求しました。

 アイシャドウがきまらない、苦手という人にもおすすめです! ブラウンのベースカラーが最強の溶け込みカラー&全体的に粉質がしっとりしていて自然になじみます。テクニックいらずで、思い通りに仕上がるので、ぜひ試してほしいです。

――コンパクトなサイズも魅力的ですね! 荷物が多い人や旅行のときなどにも助かりますね。

 持ち運びに便利なサイズ感であり、使い切れる量を目指したというのもこだわり。アイシャドウの中には、ものすごく大きくて、これは一生使ってもなくならないのでは……とさえ思うようなものもありますよね。同じシャドウを使い続ける人であれば問題ないのですが、私自身、メイクが大好きで、つぎつぎと新しいものが欲しくなり、出番が少なくなるものが出てしまいます。そこは課題だと思い、ある程度使い込めば、底見えするくらいの量にこだわりました。

2022.07.16(土)
文=金子優子
写真=榎本麻美