わたしらしい「大人服」を上手に着こなす

白、黒、紺と寒色系の服ばかりだった私が、n100のカシミアニットに出会って青やピンクの明るい色を着る楽しさに目覚めました

 わたしにイメージレッスンを施してくれるのは、“おしゃれ友”と呼ぶべき友人たちの存在です。30~70代まで、主婦に会社員、料理研究家、スタイリスト……、仕事も、体つきも細め太めとバラバラで、個性豊かなセンスの持ち主。みんな長いおつきあいですが、年々感化されるのは、その人らしい装いの熟成っぷり。「わたしはコレ」と颯爽と服を着こなす姿の、カッコよさったら! 若い女の子と肩を並べてもむしろ存在感が際立つのですから、熟したおしゃれの魅力にいつもハッとさせられます。ですから、友だちでなくても、なるだけ自分の身近なところで、共感できるセンスのいい女性を、心の“おしゃれ友”にできたら、もう最強の味方です。

 そして、“おしゃれ友”になにかしらのヒントをもらったら、おしゃれ脳内会議をはじめましょう。「あの着方、わたしにはどうかなあ?」「わたしの雰囲気にするには、丈を短くする?」……。いまの自分と向き合って、自分の外見とライフステージのバランスをイメージしてみると、いまの自分に似合う服がぐっとリアルに見えてくる。ほら、また新しいおしゃれにわくわくしてきますよ。

石村由起子 (いしむら ゆきこ)
奈良在住。全国からファンが訪れるカフェギャラリー『くるみの木』と、ミシュラン一つ星のホテルレストラン『秋篠の森 「なず菜」』のオーナー。
暮らしを楽しむ祖母の知恵にくるまれて育ち、学生時代には染織を学び、民藝を入口に手仕事に精通。自らのショップで展開する、暮らしの道具のセレクト眼にもファンが多い。さらに近年は、生活プロデュースの視点での商品開発、街おこしプロジェクトなど幅広い分野からオファーが引きもきらない。著書に『私は夢中で夢をみた』(文藝春秋)、『奈良・秋篠の森「なず菜」のおいしい暮らしとレシピ』(集英社)など多数。HP 「くるみの木」 www.kuruminoki.co.jp

Column

石村由起子の暮らしの“ツカミドコロ”

石村由起子さんといえば、人気のクラフト作家や料理家、エッセイストなど生活美学のある人たちが一目おく、暮らし上手です。
祖母から受け継いだ知恵と礼節、愛するモノを捨てずに活かすワザ、「これだけは」と手をかけてきた習慣など、多忙な日々のなかでも心豊かに暮らすために石村さんが「大切にしてきた」視点とアイディアを、CREA WEB読者に指南。年齢をこえて共感できるチャーミングな暮らし術を、プライベートフォトを添えて綴ります。

2013.09.30(月)
text:Reiko Oishi