ちょっと背を伸ばして、店主の個性際立つ店へ。ここでしか出合えないアイテムを探しに。
京都のおすすめショップを7回にわたりご紹介。
商品はすべて一点物の骨董品
◆ギャラリー啓(ギャラリーけい)
古布との出合いはオーナー・川﨑啓さんが革工芸作家だったころ。
最初は素材感に、やがてその「普遍的なかっこよさ」に魅了され、20年前に古布を主役に据えたギャラリーを立ち上げた。
扱うのは主に江戸~大正期に作られ、庶民が使ってきた日常の布地。野良着、敷き布、布団など「元の姿」は様々だ。
「庶民の暮らしに、こんな優れたテキスタイルデザインがあったことを伝えたい」
情熱を持って始めた店を、川﨑さんは「日本のエスニックショップ」と呼ぶ。
商品はすべて一点物の骨董で、川﨑さんが「好きか否か」だけでセレクトしたもの。だから「まっさらな目で見て、好きだと思うものを選んで」と話す。
当初の役目を終えアートとして蘇った古布が、新たな活躍の機会を待っている。
ギャラリー啓(ギャラリーけい)
所在地 京都市中京区久遠院前町671-1
電話番号 075-212-7114
営業時間 12:00~18:00
定休日 月~木曜
http://gallerykei.jp/
Feature
店主たちのセレクトに
心潤う、買い物旅
Text=Atsuko Suzuki、Azusa Shimokawa
Photographs=Makoto Ito、Kunihiro Fukumori、Masuhiro Machida、Ichisei Hiramatsu