この春、アート好き、エンターテインメント好きが注目のイベントといえば、「HIROSHIMA NIGHT MUSEUM(ひろしまナイトミュージアム)」。日本ではおそらく初(!?)となる、唯一無二のアート体験です。


夜のミュージアムをご案内するのは……

 その会場となるのは「ひろしま美術館」。モネやルノワールをはじめとしたフランス印象派のほか、マティス、ピカソ、黒田清輝ら、国内外の近代絵画を豊富に所蔵するミュージアムです。

 ちなみに前庭に立つマロニエの木は、ピカソのご子息クロードさんより寄贈されたもので、例年5月初旬には、ピンク色の花が満開になるそう。

 さて、このイベントの開場は17時45分。夕闇に包まれ、静寂のなかにたたずむミュージアムの入口には煌々と明かりが灯っていて、そちらへ向かってみます。

 するとウェルカムドリンクが用意されていて、まずはクラフトビールやシャンパンで「乾杯!」。

 春の穏やかな陽気のなかで楽しむアペリティフ。グラス片手に屋外の彫刻作品を鑑賞するのも素敵です。

 すると、一人の男性が近づいてきます。

 このナイトミュージアム、案内人を務めるのは、なんとフィンセント・ファン・ゴッホ。

 もちろんゴッホはすでにお亡くなりになっていますので、彼は、ゴッホに扮する役者さん。広島を拠点に活躍する人気劇団「グンジョーブタイ」のメンバーです。

 「ひろしまナイトミュージアム」のこれまでにない試み。それが、誰もが知っているあの有名芸術家になりきった役者さんがナビゲーターとなるところ。

 このイベントのためだけに用意されたオリジナル脚本で、ときには笑いも交えながらアートキュレーションを楽しめるのです。

「ここは美の女神ヴィーナスが司る世界。美しいものに埋め尽くされている。さぁ、私についてきたまえ」

 では、ゴッホの案内で館内に……。このあとどんな体験が待っているのか、ドキドキです。

 マネの「バラ色のくつ(ベルト・モリゾ)」の前で、ふと立ち止まるゴッホ。そして「マネとは、スキャンダルだった!」と語り出します。

 なぜ、マネはスキャンダラスだったのか。作品に秘められた時代背景、人間模様などを語る迫真の演技に惹き込まれていると、「では、実際に本人に聞いてみようではないか」と言い出します。

 すると、今度は目の前にマネが登場してきて……。

 約1時間にわたって繰り広げられる、時空を超えたアートエンターテインメント。学芸員さんによる解説やオーディオガイドとはまったく異なるスタイルで、アートの世界を堪能できます。

 さらに、参加できるのは各回わずか20名のみ。ごく限られた人数でミュージアムを貸し切りにするというのも贅沢です。

 お申し込みは、ただいま特設ウェブサイトで受付中。ぜひチェックしてみて!

HIROSHIMA NIGHT MUSEUM
ひろしまナイトミュージアム

開催日 2021年4月24日(土)、5月8日(土)、5月15日(土)、6月5日(土)、6月26日(土)
開場時間 17:45分開場、18:30開演、20:00ごろ終了
会場 ひろしま美術館(広島駅から市内電車で約15分、「紙屋町東」下車徒歩約5分)
定員 各回20名
料金 1名 5,250円
申し込み方法 特設ウェブサイトから各回の締め切り日までに申し込み(抽選)
https://www.hiroshima-kankou.com/nightmuseum/

文・構成=矢野詔次郎