いま人気のモダンカリグラフィーで、かわいい手帳&ノートを書いてみませんか?

 日本のモダンカリグラフィーの第一人者・島野真希さんの著書『モダンカリグラフィーで毎日が楽しくなる 大人かわいい手帳&ノートの書き方』から、新年から始めたい夢ノートの作り方をご紹介します。


 「書く」という行為は、日々の生活や心を豊かにしてくれるものだと私は思います。時に頭の中を整理したり、過去を振り返ったり、未来を想像したり、誰かを想ったり。

 近年、デジタルデバイスが急速に発展しているなかで、皆さんの日常的に書く機会はかなり減っているのではないでしょうか。私もデジタル化にかなり助けられているひとりなのですが、それでも「書く」ことは大切だと日々感じています。そのひとつが手帳です。

 一度はデジタル化に踏み切ったこともありましたが、やはり手書きの手帳に戻ってしまいました。それは、紙の匂い、テクスチャー、書くときに擦れる音、お気に入りのカバーにお気に入りのペンで自由に書き入れていくこと、手間はかかっても五感での楽しみは自分自身を豊かにしてくれるものだと感じるからです。

 お気に入りのページを作るのは自分次第。あなたにしか書けない文字と、あなたが紡ぐ言葉、そしてあなたらしい色使いです。心ときめく1ページを素敵な文字で綴ってみませんか。

視覚的にワクワクするものを集めた〈夢ノート〉

 写真やイラストなど、好きなイメージを集めておき、イメージボードのように貼っていくことで夢を可視化。仮置きしてから貼ると、レイアウトだけでなく思考を整理することもできます。

(1)アルファベットシールで動きのあるページに

 アルファベットシールを使って、大望を意味する「AMBITIONS」の文字をレタリング。1文字ずつ傾けたり、文字間を調整したりすることで、楽しげなリズムが生まれます。

(2)グラフィックデザインの書体が引き締め役に

 文字がプリントされたシールやタグが、手帳全体の引き締め役に。グラフィックデザインのフォントがミックスされることで、手書きのフォントを引き立てることができます。

(3)手帳の横使いで少ないスペースを有効活用

 書家としての夢や大望をイメージしたカードを集めて、マスキングテープやシールでコラージュ。文字を添えるスペースが足りないときは、手帳を90度回転させて書くのもアリ。

(4)ニュアンスカラーのマステなら重くならない

 スクラップブックのように、写真やカードを細くカットしたマスキングテープでペタリ。全体の雰囲気をこわさないように、マステの色は主張しすぎないニュアンスカラーを選んで。

(5)シーリングスタンプでおしゃれに格上げ

 封筒や文書の封印に使うシーリングスタンプを押してヴィンテージ感を演出。シーリングスタンプ専用の道具をそろえなくても、シールタイプのものなら手軽に楽しめます。

2021.01.02(土)
文=島野真希