ヴィーガン対応のお菓子も用意

 「黒糖ブランデーケーキ」は、ほんのりブランデーが香り、しっとりした食感で、どこか懐かしい味わい。石原さんが1杯ずつていねいにいれる炭火焙煎の萩原珈琲のコロンビア・スプレモがよく合います。

 ほかには、マフィンやパイ、クラフティ、プリンやババロアなどが日替りで登場。8月には、ラズベリーレモンクリームパイやレモンバーベナのアイスも作る予定だとか。

 クッキーは、種類豊富で、買いやすい値段。おやつにぴったりです。

 ナッツとラム酒に漬けたドライフルーツたっぷりの「ビスコッティ」にはキャラウェイシード、「ピーナッツバターのクッキー」にはマジョラムが加えられていて、食べるとほんのり香り、スパイス好きにはたまりません。

 甘い香りと軽い食感の「ココナッツクッキー」は、炭酸ドリンクやジュースと一緒に。ワインやビールに合うクッキーや薄く伸ばして焼いたパリパリのクラッカータイプがあるのも楽しい。

 「ブルーチーズとコーンミールのクッキー」は赤ワインと、「ゴボウとコーンミールのクラッカー」は、フェンネルシードが香り立ち、ワインやビールと、それぞれ好相性です。

 有機オートミールを使ったクッキーは2タイプ。1枚売りの大きなサイズは、キャロブとひまわりの種入りでザクザク食べ応えがある。クランベリー入りは薄焼きでパリパリ。食感の違いでお好みが分かれそう。

 ほかにも、カナダ産有機メープル、自家製生姜ペーストを使った「メープルジンジャービスケット」など、何があるかはその時のお楽しみ。

 これらのクッキーやビスケット、クラッカーの詰め合わせがお取り寄せできます。シルクスクリーンで店名を自らプリントした箱入り。「お好みをうかがって詰め合わせます」とのこと。電話か、Instagramからメッセージでお問い合わせください。

「マクロビも勉強しました。ビスコッティやゴボウとコーンミールのクラッカーなど、ヴィーガン対応のものもあります」と石原さん。

 「ハレとケの、ケのお菓子です。理想とするのは、気分転換する時に、あるとうれしいお菓子。ドリンクを合わせて楽しんでほしいですね。それぞれのお菓子のクオリティを常にあげていきたい」。

 ていねいに作られた、気取りのないお菓子にほっこり。街にずっとあり続けてほしい、おやつ屋さんなのです。

koku

所在地 兵庫県神戸市灘区中原通6-2-3
電話番号 078-585-8374
Instagram @koku_ojikouen

※お取り寄せは、電話かインスタグラム(@koku_ojikouen)で注文

Column

そおだよおこの関西おいしい、おやつ紀行

生まれも育ちも神戸の生粋の神戸っ子で、長年の関西での取材経験からおいしいお店を知り尽くしている、ライターのそおだよおこさんが、関西の「今、食べてほしい!」というおやつを紹介します。

2020.08.09(日)
文・撮影=そおだよおこ