甘さ控え目
店名どおりのピュアな味
2006年10月、西宮・夙川に自店をオープン。安田さんが作るバウムクーヘンは、食べるとまず卵の風味がして、後からバターの香りが広がり、甘さはうんと控え目。店名どおりのピュアな味で、連日売り切れの大人気になりました。
2009年、西宮北口に移った後、カフェを始め、2018年4月、西宮北部の山口町に移転。現在は、ゆったりとした一軒家でカフェ営業もしています。
カフェでのおすすめメニューが、「ばぁむセット」。安田さんが焼く米粉のバウムクーヘンは、温度と表面をオーブントースターで焼くことで常温のままとは食感が大きく変わるのが特徴。
「いろんな食べ方ができることを知ってもらいたい」と安田さん。おいしいコーヒーを飲みながら、食感の違いや香りの広がりを実感できます。家庭でもやってみたくなります。
一番人気は、カフェならではの「樹まぐればぁむパフェ ぴゅあパフェ」。バウムクーヘンはもちろん、米粉入りのアイスクリームも、トッピングのキャラメリゼしたクッキー、バウムクーヘンのフレークも、全て手作り。様々な食感や風味でここならではのバウムクーヘンを堪能できる楽しいパフェです。
カフェは、あちこちにフクロウなどのオブジェが飾られたトトロの森のような雰囲気。全て安田さん手作りの「光ランチ」やパフェのピュアなおいしさで心まで癒されます。
”光ランチ”は、野菜プリン、手作り豆腐、地元野菜を中心に使用した数々の副菜、ひと口メイン料理に無農薬米の16穀ごはん、具だくさんのお味噌汁。内容は月替わり。ランチのデザートも、もちろんバウムクーヘン付き。ドリンクも付いています。
左写真「樹(き)まぐれ・ぴゅあクッキー」プレーン1袋 330円、しょこら1袋 380円、カリッ、サクッとしてクセになるおいしさ。右写真「おちゃめクッキー」黒糖、しなもん各1袋 400円。「ばぁむクランチきゃらめる」1袋 430円。いずれも、バウムクーヘンをカットして手を加えたお菓子。おやつとして気軽につまむのにぴったり。
「ばぁむ」だけでなく「樹まぐれぴゅあクッキー」や「おちゃめクッキー」もオススメ。バウムクーヘンをスライスして1時間以上低温のオーブンで焼いたり、バターと砂糖を使ってキャラメリゼしたりと、さらに手を加えたもの。こちらも、手土産に買って帰りましょう。「おちゃめクッキー」「ばぁむクランチきゃらめる」は、冷凍して凍ったまま食べるのもおすすめです。
Column
そおだよおこの関西おいしい、おやつ紀行
生まれも育ちも神戸の生粋の神戸っ子で、長年の関西での取材経験からおいしいお店を知り尽くしている、ライターのそおだよおこさんが、関西の「今、食べてほしい！」というおやつを紹介します。
2019.12.22(日)
文・撮影＝そおだよおこ
