ゲストのコーヒーの好みを
読み取る方法とは?
コーヒーマニアのお客様からのリクエストに細かくお応えする時もあれば、全てお任せの場合も。
その時はオーダーを取りながら直感でお客様の雰囲気や性格を読み取り、気分を聞いて、どんなコーヒーが好きそうかつかんでいるそうです。
ポイントは押し付けがましくないよう、おもてなしの精神で好みを聞き出してコーヒーを淹れること。まるでカウンセラーのよう!
お店には利益が高いアルコールは置いていません。美味しいコーヒーだけを提供し勝負しています。実力と自信がなければできないと感じました。
世界一の深堀さんが厳選した豆で、丁寧にガイディングを受けながらコーヒーを淹れてもらえるのかと思うと、1杯5フランは安い気が?!
しかしメニューの右の真ん中にあるクレイジーはなんと1杯15フラン! 世界大会の時に使用した豆などで入れるコーヒーだそうです。コーヒー好きな方はぜひお試し下さい!
コーヒーはフレーバーのチャート表に沿って選びます。フレーバーとは、舌の奥から喉にかけて感じられる風味と香りの総称で、大きく分けるとチョコレート、フルーティー、フローラル、の3種類。
チョコレートは酸味が少ないチョコレートのような風味。フルーティーはフルーツのような酸味のある風味。フローラルはお花のような風味。
さらに細かくしたMAMEオリジナルのフレーバーのチャート表がこちら! こんなに味を細かく分けられるなんて、世界一の深堀さんの味覚はどうなっているのでしょうか?!
エスプレッソマシーンは、パートナーのマシューさんが2016年の世界大会に出場した時のものを買い取って使用。愛着もひとしおですね。
牛乳にも並々ならぬこだわりがあります。チューリヒのスーパーで販売されているものを全て飲み、一番美味しかったものを農家まで行って仕入れています。
牛乳は70度を超えると甘くなくなるので、60度~63度で淹れるそうです。
エスプレッソに牛乳を流し込む姿が凛としてとても素敵。
エスプレッソは味が濃くて冷めると美味しくないけれど、フィルターコーヒーは熱くても冷めてもその差を楽しむことができるとおっしゃいます。
冷めた方が酸味を感じるそう。肌で感じて美味しく飲むのがポイントだとか。コーヒーの飲み方や楽しみ方にもいろいろあって奥が深い!
できあがり!
スイーツやグッズも充実
贅沢な時間を堪能
コーヒーに合うお菓子は他の日本人女性の手作り。
コンブチャも販売しています。日本の昆布茶と思って飲むとびっくりしてしまうはず。
紅茶キノコという菌が発酵して自然な微炭酸があり、スイスのハーブやショウガとのコンビネーションが絶妙です。
いつでもウェルカムモードな深堀さん! 「何事も楽しまないと長続きしない!」とおっしゃっていました。
現在は店舗に出るとともに、世界中で講師やコンサルタントを務め、コーヒー豆を探し、焙煎もされています。
まだ31歳なのにとてもモチベーションが高く素敵な女性でした。チューリヒに観光の際には、ぜひ訪れてみてください!
MAME
(取材をした2号店)
Seefeldstrasse 19 8008 Zürichentweg 1A 3006 Bern
(1号店)
Josefstrasse 160 8005 Zürich
メール info@mame-coffee.com
https://mame.coffee/
文・撮影=西村志津