雪歩きが苦手でも参加できる
アクティビティが充実

 同じくスノーシューを履くツアーでも、より初心者向けのものが「氷瀑スノーシューツアー」だ。

 景勝地である「銚子大滝」の近くまでバスで行き、スノーシューに履き替えて滝の前まで行く。

 銚子大滝の周辺は、春から秋にかけては、植生保護のために立ち入ることができないが、積もった雪に植生が守られる冬だけは、歩くことができる。

 つまり、高さ7メートル、幅20メートルの滝を間近で見られるのは、この時期限定なのだ。

 所要時間は1時間半(無料・要予約)。アクティビティの難易度は低くても、雪に覆われた橋を渡ったり、間近で氷瀑を眺めたりと、目にする風景はとても印象的。

 きっと、初めてスノーシューを履いた人も、真冬のハイキングに開眼するはずだ。

 もちろん、特別な装具をつけず、普段着で楽しめるツアーもある。

 「冬の奥入瀬渓流ガイドツアー」は、名所の「馬門岩」や「三乱の流れ」などをネイチャーガイドとともにバスで巡る約50分のプログラム。

 「氷瀑ライトアップツアー」に参加して、同じ場所の昼と夜の表情を比べてみるのも面白い。

 「八甲田山樹氷シャトルバス」は、八甲田山の冬の風物詩、樹氷(冷却された水蒸気や水滴が樹木などに吹き付けられてできる現象)を見るのに便利なバス。

 往復の交通手段を心配せずに、このバス1本で八甲田ロープウェー乗り場まで行くことができる。

 ロープウェーで山頂まで登れば、眼下に広がるのは樹氷群。日本の三大樹氷と呼ばれる景観を、心おきなく堪能したい。

星野リゾート 奥入瀬渓流ホテル

所在地 青森県十和田市大字奥瀬字栃久保231
電話番号 0570-073-022(星野リゾート予約センター)
https://www.oirase-keiryuu.jp/

芹澤和美 (せりざわ かずみ)

アジアやオセアニア、中米を中心に、ネイティブの暮らしやカルチャー、ホテルなどを取材。ここ数年は、マカオからのレポートをラジオやテレビなどで発信中。漫画家の花津ハナヨ氏によるトラベルコミック『噂のマカオで女磨き!』(文藝春秋)では、花津氏とマカオを歩き、女性視点のマカオをコーディネイト。著書に『マカオ ノスタルジック紀行』(双葉社)。
オフィシャルサイト http://www.journalhouse.co.jp/

Column

ウェルネスを極める 星野リゾートの旅

星野リゾートが今、特に力を入れているのが「ウェルネスな旅」。バラエティに富んだアクティビティ、そしてオーガニックな食事などが楽しめる、ヘルスコンシャスなステイを各地からご紹介します。

2019.02.24(日)
文=芹澤和美
撮影=佐藤 亘