ジャングルの中なのになんという食事の旨さ!
右:盛り付けも美しい昼食。右下から反時計回りに、3種のベジタリアンカレー、セロリのサラダ、ニンジンのサラダ、青野菜のサラダ、フルーツサラダ、真ん中にチキンティカとフィッシュティカ。特筆すべきは、自家菜園で採れた無農薬野菜のとんでもないおいしさ。京人参にも似た真っ赤なニンジンの甘みと味の濃さといったら……
上の写真を見てほしい。なんとも美しい色合いではなかろうか。野菜とたんぱく質の割合がいいだけでなく、どれもこれも味付けが絶妙なのである。とりわけ野菜やハーブは自家菜園で採れた無農薬のもので、水もしたたるフレッシュネス!
シェフ殿は46歳のインド人。インド料理はもちろんのこと、アーリオ・オーリオのファルファッレ、野菜たっぷりの焼きそば、中華風の黒コショウスープなど、なんでもできちゃうし、何を作ってもセンスが光る。
最後の晩にはサプライズが待っていた。漆黒の闇の中をあまたのランプと松明が照らす、ジャングルディナーであった。
まさにマハラジャのハンティング気分。食事は幌を張った牛車の中。ひとりが1台を占有するという贅沢。バトラーが食事をトレーに載せて次々と運んでくれた。
photographs:Kinta Kimura
coordination:essendo