花とファッションが
融合したセレクトショップ

 ファッションの最先端をゆくイタリア・ミラノ。おしゃれなショップが立ち並ぶモンテナポレオーネ通りに、誰もが思わずふと足を止めてしまう素敵なお店があります。なぜなら、そのお店のショーウィンドーには美しい花が溢れんばかりに飾られているから。一見したところ、お花屋さんのようでもありますが、実は洋服や小物、雑貨を扱うセレクトショップでもあるのです。

ショーウィンドーはいつも美しい花に溢れています。

 おしゃれの街ミラノから、花にファッションに雑貨に、とにかく女性がときめく要素がぎっしり詰まったセレクトショップをご紹介します。

 お店の名前は「tearose」、ブランドショップが立ち並ぶ、ミラノでも屈指のファッションストリートにお店はあります。オーナーは、アレッサンドラ・ロヴァティさん。

 花と自然への情熱をもって最初にフラワーブティックを開いたのが1994年。美しく、そしてたおやかに調和する彼女のフラワーコーディネートは、瞬く間に人気となり、イベント会場や店舗など、さまざまな空間を彩るフラワーコーディネーターとして世界を飛び回るようになりました。その才能はフラワーアレンジメントに留まらず、イベントコーディネーター、アートディレクターとして、今まさに活躍する女性です。

メゾネットの空間もおしゃれな「tearose」の店内。

 仕事で世界中を忙しく飛び回る彼女ですが、それに忙殺されたりしないのがスーパーウーマンたるところ。旅する先々で出会う心ときめく物たちを集め、自身のブティックで扱うように。それが現在、お花屋さんとファッションブティックが融合する「tearose」となったのです。

花とファッションが合わさって、女性の心をさらにくすぐる店内に。
コーディネートの参考になるディスプレイも素敵です。

文・撮影=藤原亮子