(2) ピーク時のフライトが狙い目

 アップグレードされる便はエコノミークラスが満席でビジネスクラスが空いている状態なので、冒頭に書いたように個人旅行者が多くビジネス客が少ない年末年始やゴールデンウィーク、3連休などは可能性が高まります。そのため、事前に空席の状況をインターネットで調べて、エコノミーが満席で、ビジネスクラスはがらがらという便をあえて予約する人さえいます。

(3) JAL、ANAならB787-9がおすすめ

ビジネスクラスの比率が高いJALのB787-9の座席配置。

 また、事前にコンフィギュレーションと呼ばれる座席配置を調べておけば、自分の乗る機材のビジネスクラスとエコノミークラスの座席の比率が分かります。エコノミークラスの比率が少なく、ビジネスクラスの比率の高い機材に乗ったほうがアップグレードの可能性は高くなるわけです。成田~フランクフルト、ハノイなどで運行しているJALの最新鋭機材B787-9(外部リンク)なら全体の約23%がビジネスクラス、約18%がプレミアムエコノミークラス。ANAもビジネスクラスの比率が約22%と高いのはやはりB787-9(外部リンク)、羽田~ハノイ、ジャカルタ、シドニー、ミュンヘン線です。

(4) アップグレードされるための条件は?

 いくらビジネスクラスの比率が高くても、ビジネスクラスにアップグレードされる人の数はそれほど多くありません。航空会社はどのような人を優先してアップグレードするのでしょうか。

 やや古いですが、ユナイテッド航空の元地上職の職員が、アップグレードをどのように行っているのかを赤裸々に暴露した投稿(外部リンク)がかつて話題になりました。現在もこの投稿とそれほど大きな差はないと考えられます。

 結論からいうと、ゴールド会員、プラチナ会員など頻繁に乗っているマイレージプログラムの上級会員(年間に多くの距離を飛んでいる会員)のステータスが高い順にアップグレードが確定します。

デルタ スカイマイル アメリカン・エキスプレス(R)・ゴールド・カードは持つだけで自動的にデルタ航空のゴールド会員になれる。

 でも、私はそんなに飛行機乗らないし……という人におすすめなのがデルタ スカイマイル アメリカン・エキスプレス(R)・ゴールド・カード(外部リンク)。年会費が28,080円と高いものの、このカードに入会するだけで、デルタ航空のマイレージプログラムのゴールド会員に自動的になれます。ちなみにJALにはJGC(外部リンク)、ANAにはSFC(外部リンク)という制度があり、1年間だけたくさんそれぞれの会社のフライトに乗れば、その後は提携クレジットカードを所持するだけで上級会員を維持できるという制度があります。

 それはちょっと……という人も、マイレージの会員登録はしておきましょう。上級会員でなくても、非会員よりは優先順位は上なのですから。

 マイレージの上級会員で同じステータスの場合は、航空券の価格が高い人から優先されます。航空券の価格が高いほど予約クラスとよばれるものが高く、マイレージの加算率も高くなります。

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2016.01.11(月)
文=橋賀秀紀

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