ファーストクラスで世界一周だなんて手の届かぬ高嶺の花かと思いきや、実はちょっとの工夫でリーズナブルに実現することができるんです。アマゾン川、マチュピチュ、ウユニ塩湖、ナミブ砂漠、南アフリカ、オーストラリア、香港、インドネシア……。トラベルライターのたかせ藍沙さんが体験したとっておきの旅を、ここに公開!

ファーストクラスで世界一周する旅の最後は、ジャカルタから成田までのJAL便。8席のスペースに、乗客は私を含めてふたりしかいなかった。1席をイスのまま、もう1席をベッドとして使っても、こちらの4席は空席だった。誰もいなかったので、朝を迎えたところでシートの詳細を動画で撮ってみた。機内の音とともに、ファーストクラス気分をお楽しみあれ。(撮影=たかせ藍沙)

ジャカルタの空港でまたまたピンチの予感!

ジャカルタのスカルノ・ハッタ国際空港の、JALファーストクラスチェックインカウンター。私が着いたときには誰もいなかった。早く来て~(笑)。

ジョグジャカルタの「アマンジウォ」の夢のような滞在を終え、ファーストクラスで世界一周する私の旅も最後の行程となった。「アマンジウォ」のあるジャワ島のジョグジャカルタから国内線のフライトで、同じジャワ島のジャカルタへ移動。そこからJALのファーストクラスで日本へ。いよいよ長旅もフィナーレとなり、帰国の途についたのだ。

 ジャカルタではトランジットが5時間もあった。待ち時間が長いのでラウンジで仕事でもしようと思っていたのだけれど、ジョグジャカルタでは国内線と国際線を一緒にチェックインすることができなかった。ジャカルタでチェックインし直すことになる。ということは、乗り継ぎ便のJALのチェックインカウンターがオープンするまではラウンジに入れない。

 「お願い、JALの皆さん、早く来て~」と心で祈りながら荷物をピックアップし、国際線のチェックインカウンターへ。案の定、カウンターには誰もいない。近くにイスがないし、空港内のカフェにでも行こうかと迷ったけれど、荷物が多かったし、無料のWi-Fiが繋がったのでカウンター前で、スーツケースに腰掛けて仕事をすることにした。ちなみに、取材時には空港の公式Wi-Fiはなかったので、セキュリティが気になる方にはお勧めできない。私は必要最小限のデータしか持ち歩かないので、このような時には繋げてしまうけれど。

 時間が経つにつれ、カウンター前には長い行列ができてきた。ファーストクラスのチェックインカウンターなら待つこともないので、私は並ばずにノートパソコンで仕事を続けていた。それにしてもなかなか係の方が来ない。搭乗時間の2時間前になってやっとJALの皆さんが小走りでやってきた。スーツを着た、普段チェックインカウンターにいないような方達も。で、「申し訳ございません! 出発が遅れます!」と。「お急ぎの方は他社便に振り替えを!」だそうだ。ひとりひとりに時間がかかるので、カウンターは大混乱!

ファーストクラスの搭乗客に同行する人は、一緒にチェックインしてこのタグを付けてもらう。一緒に荷物が出てこないと全員が待つことになるから。例えば、社長と秘書、芸能人とマネージャーなどという場合だ。ちなみに、その横にあるバーコードのシール、次の旅行の前には必ず剥がすこと。このバーコードで荷物が管理されるので、古いものが貼ってあると、間違って前回の旅先に送られかねないのだ。

 ファーストクラスのチェックインカウンター前には10人以上の方が並んでいた。「あれれ? 座席数以上並んでる」。そう、理由はいろいろあるのだけれど、ここにはファーストクラスの搭乗客以外の方も並んでいる。ファーストクラスの搭乗客と一緒に搭乗する方、JALやワンワールドのフリークエントフライヤーの上級ステイタスを持っている方などだ。「ファーストクラスの搭乗客が待たされてしまうこともあるのね」などと思いつつ、仕方がなくその後で順番を待った。

 とはいえ、他のクラスの方よりも圧倒的に早く手続きが終わった。選択肢はふたつ。他社便のビジネスクラスに振り替えるか、出発の見通しが立たないファーストクラスを待つか。私の場合は、もちろん後者。その分、マイルで還元されるとのことだったものの、私にとってはファーストクラスに乗ることが旅の最大の目的だから待つことにした。

やっとラウンジに入れた! JALの自社ラウンジはないので、「プラ・インダー」という複数の航空会社の共同ラウンジへ。受付の右がビジネスクラス、左がファーストクラスと分かれている。
ファーストクラスのラウンジ。先ほどのチェックインカウンターに並んでいた皆さんも利用するので、座席数以上の人がいたけれど、ビジネスクラスのラウンジに比べると静かで余裕があった。シャワールームもある。

 成田行きのフライトは21時55分の出発予定だったが、何時になるかわからないということだったので、ラウンジで軽めの夕食をいただいた。ところが、食事して、パソコンを広げてすぐにアナウンスが。「間もなく搭乗を開始します」と。JALの皆さんの懸命の努力の結果、1時間遅れただけ。他社から必要な部品を借りることができたということだった。他社便に振り替えなくてよかった!

左:食べ物はビジネスクラスとほぼ同じ。パスタのほかに、フライドバナナなど、インドネシア料理も並ぶ。
右:こちらツナのパイ皮包み。一口サイズだ。
こちらのコーナーには、チキンクリームスープ、アスパラガスのスープ、スイーツ、飲み物があった。

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2015.10.02(金)
文・撮影=たかせ藍沙

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