山口規子さんは、世界中を旅しながら、ジャンルを横断した素敵な写真を撮り続けるフォトグラファー。風景、人物、料理……、地球上のさまざまな場所でこれまで撮影してきた作品をサンプルとして使いながら、CREA WEB読者に旅写真のノウハウを分かりやすくお伝えします!

vol.19 新座・平林寺

紅葉は桜と並んで撮影が難しい被写体

形のよい葉を選ぶことも大切。(レンズ 24-70mm/F2.8 | 70mm | F5.6 | 1/100秒 | ISO100 | WB晴天)

 地球温暖化のせいか知らないけど、紅葉の時期が遅くなっている気がする。紅葉は桜の開花と同じくベストな時期は短く、撮影が難しい被写体だ。そこで紅葉で有名な埼玉県新座市にある平林寺へGO!

 平林寺は臨済宗妙心寺派の寺院で、境内の林は国の天然記念物に指定され、山門、仏殿、本堂、鐘楼、載渓堂、半僧坊、松平信綱夫妻墓、平林寺堀、野火止塚などがある。

この写真は平林寺の向かい側にある睡足軒の庭。夜になるとライトアップされる。(レンズ 28-300mm/F3.5-5.6 | 28mm | F11 | 0.3秒 | ISO800 | WB晴天)

 私が最も興味を持ったものは松平家歴代のお墓。それはそれは立派なこと! 形や大きさも様々で、お墓の間を散歩するのも楽しかった。お墓を散歩!? って、どうなの? とつっこまれそうだけど、お墓の周りも紅葉一色!

 そこで今回は平林寺で紅葉の撮り方をお教えしよう。そして紅葉撮影のためのレンズ選びも!(お墓選びじゃなくて、レンズ選びね。笑)

2本の木を額縁のフレームのように活かして撮影。(レンズ 28-300mm/F3.5-5.6 | 110mm | F5.6 | 1/500秒 | ISO100 | WB晴天)

2016.10.27(木)
文・撮影=山口規子