大人気の大河ドラマ「真田丸」の魅力のひとつは登場人物たち。彼らの友情、ライバル関係が単なるそれを超えたかのように濃密。熱い男たちが絡み合う名場面を集めました! 戦国武将たちの困り顔コレクションも合わせてご紹介します。

» 第1回 真田信繁×石田三成
» 第2回 徳川家康×真田昌幸
» 第3回 徳川家康×本多正信
» 第4回 石田三成×大谷吉継
» 第5回 真田信繁×豊臣秀吉
» 第7回 豊臣秀吉×片桐且元
» 第8回 織田信長×明智光秀

#06 真田昌幸と出浦昌相

戦、だ~いすき!

 第6回で「一度家臣と決めたからには最後まで尽くすのが我ら〈素っ破(忍者)〉の流儀」と語った出浦(寺島進)はかっこ良かった。その思いで昌幸に忠誠を誓い続ける。ふたりが似ているのは、戦の世の中でしか生きられない血の気の多さ。

 第26回のやつしくらべ(仮装大会)で昌幸と秀吉の出し物がかぶった時「(秀吉に)しびれ薬を盛るか」と真顔で言うのは、昌幸こういうの好きでしょ、という思いゆえか。常に淡々と振る舞う出浦のストイックな愛情がすてき。

<戦国武将たちの困り顔コレクション>

 武将たちのドラマといえばいかつい顔と思いきや、困り顔が多いのが「真田丸」。一生懸命な男たちが困っている姿って、何だか萌えますよね!

●その6 石田三成

 けっこう自信満々の三成だが、いざ実戦となった時、己の戦術がまったくの机上の空論であったことに気づき、おろおろ。弱い面も見せたほうが魅力的。関ヶ原の戦いではどうなる?

「真田丸」とは……
2016年1月から12月まで放送される大河ドラマ。ヒットメーカー三谷幸喜が、大坂の陣において徳川家康を追いつめるほどの活躍を見せた知将・真田信繁(堺雅人)を主人公にして描く戦国群像劇。父・昌幸(草刈正雄)、兄・信幸(大泉洋)という真田家の人々をはじめとして、織田信長、豊臣秀吉、徳川家康とその家臣たちの、意外と人間臭い一面をユーモアたっぷりに描いて好評を博している。

2016.09.01(木)
Text=Fuyu Kimata
Photographs=NHK

CREA 2016年9月号
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。

この記事の掲載号

いい男がいっぱいだと幸せ。

CREA 2016年9月号

彼のこともっと深く知りたい
いい男がいっぱいだと幸せ。

定価780円