北観音山・六角町の師弟が紡ぐ新たな「宇宙物語」

■ 会期・会場

会期:2025年7月13日(日)~7月24日(木)

※京都生活工藝館 無名舎 吉田家の展示期間は一部異なります。

会場:京都市中京区六角町

 - 京都生活工藝館 無名舎 吉田家

 - 藤井絞

 - 文化サロン mononoma

伝統と創造が響き合う、六角町の屏風飾

祇園祭の風物詩「屏風飾」は、京町家の格子戸を開け、商家の町衆が守り続けてきた伝統文化です。しかし近年、町家の減少により、開催そのものが困難となる町も少なくありません。

そうした中、京都市中京区・六角町において、京都生活工藝館 無名舎 吉田家、藤井絞、そして新たに加わる文化サロン mononomaの三会場が連携し、屏風飾の伝統を未来へとつなぐべく、力を合わせて開催に取り組みます。

これまで吉田家と藤井絞を中心に続けられてきた六角町の屏風飾。年々参加者の減少が懸念される中で、mononomaがこの文化の担い手として新たに加わることには、世代と表現領域を越えて祇園祭の美と精神を次代へ引き継ぐ意義が込められています


箔工芸作家・裕人礫翔と宇宙兄弟のコラボ屏風

■ 屏風飾とは

祇園祭期間中(7月1日~31日)、山鉾町では、古くからの京町家の格子戸を開放し、代々所蔵している屏風や調度品を飾って、通行人に公開する伝統行事です。商家の町衆によって受け継がれてきた文化であり、町の誇りを体現するものです。 近年では町家の取り壊しが進み、屏風飾そのものの継承が困難になっている現状があります。

■ 六角町とは

六角町は、かつて松坂屋伊藤次郎左衛門邸や三井家が両替商として商いを営んだ場所であり、新町通を挟んで呉服商や白生地問屋が軒を連ねていた京都の中心地です。祇園祭後祭中に建てられる北観音山を擁するこの町には、今もなお誇り高い町衆(旦那衆)が暮らしており、山鉾町として唯一無二の存在感を放っています。

■ 三つの“宇宙”が織りなす屏風飾【吉田家の宇宙】

元祇園祭山鉾連合会理事長・吉田孝次郎(三代目当主)が、自邸にて代々の屏風や、自身が世界中を旅して収集した絨毯や小袖などを“孝次郎好み”にしつらえ、格子戸を開放して公開。毎年、来訪者を魅了しています。

展示日時(予定):

 - 7月20日(日)13:00~21:00

 - 7月21日(月)・22日(火)9:00~22:00

 - 7月23日(水)9:00~23:00

  予約不要/軒先から自由にご覧いただけます

【藤井絞の宇宙】

江戸時代の屏風を中心に、伝統的工芸品である「京鹿の子絞」の染織品を格子戸越しに展示。

【mononomaの宇宙】

箔工芸作家・裕人礫翔が、人気漫画『宇宙兄弟』(小山宙哉原作)とコラボレーション。伝統技術と物語の世界観を融合させた屏風作品などを展示。“物と心”、“時間と空間”が調和する場から、伝統と未来をつなぐ“宇宙的な想像力”を発信。月を目指す兄弟の夢を描いた『宇宙兄弟』は、世代を超えて希望を届け続けています。

■ 同時開催|体験型企画「宇宙茶会」

屏風飾と連動し、和蝋燭の静寂の中で宇宙をテーマにした一服を味わう、特別な茶会です。

開催日:2025年7月15日(火)、16日(水)、22日(火)、23日(水)

時間枠:各日11:00~16:00(毎時1回・各回45分)

定員:各回8名(要予約)

参加料:3,300円(税込)

当日参加:空席がある場合のみ可

会場:文化サロン mononoma

体験内容

- 希望者は自ら点てる薄茶

- 宇宙をイメージしたオリジナル和菓子

- コラボ屏風前での記念撮影

- ウェルカムドリンク

- 暗闇の中での特別茶道体験


宇宙をイメージしたオリジナル和菓子

■ 出展・参加団体/作家紹介

京都生活工藝館 無名舎 吉田家

 白生地問屋として築116年。国登録有形文化財・歴史的建造物・景観重要建造物。三代目当主・吉田孝次郎が守り続ける、典型的な表屋造りの大型京町家。

藤井絞株式会社

 1915年創業。京鹿の子絞や雪花絞りなど、絞り染めを使った着物を製造。伝統技法を守りながらも現代的な染織表現を追求する老舗。

mononoma(モノノマ)

 “物と間”が調和する文化サロン。バー・学びの場・季節の催しを通じて、新たな創造が芽吹く場所。

裕人礫翔(ひろと・らくしょう)

  伝統工芸士で箔のアートでこの度宇宙を描く作品を制作。吉田家当主の教え子であり、伝統技術を継承し未来に繋ぐ独創的作品で国内外にて活躍。

主催者の想いこの取り組みは、長年にわたって六角町で屏風飾を支えてきた**師(吉田家)と弟子(裕人礫翔)**の信頼関係、そして藤井絞による町衆文化の実践に、新たな担い手であるmononomaが加わることで成り立っています。

それぞれの表現が織りなす“三つの宇宙”を通して、祇園祭の精神を現代の感性で受け継ぎ、未来へと橋渡しすることが、本企画の使命です。


箔工芸作家・裕人楽勝と宇宙兄弟のコラボ作品

■ お問い合わせ

文化サロン mononoma(モノノマ)

〒604-8212 京都市中京区新町通六角下る六角町368-1

電話:09094858658 担当:岡野博一

Email:mononoma@mochajapan.com

Web:https://mononoma.jp

申し込み:https://mononoma.jp/news/NmLG1Ey-

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