学生と中小製造業の接点づくりの場として、体験型イベント「製造業対抗ミニ四駆大会・大阪工業大学カップ」を2025年5月24日に開催します。本イベントは、次世代の人材育成と製造業の活性化を目指すモノづくりコミュニティ「ザ・クラフターズ」(会長:株式会社MACHICOCO/戸屋加代)と大阪工業大学が連携して実施するものです。学生の発想力と町工場の技術力が交差する本大会では、出場者が自社技術を活かしたマシンを操り、学生が設計した高難易度のコースに挑みます。



知名度の壁に阻まれる製造業の若手採用

中小製造業は業界全体で人材不足が慢性化しています。若者のモノづくり離れが影響し、技術の後継者不足が深刻な課題となっています。若手の人材確保においては、企業の知名度の低さが新卒採用の大きな壁のひとつです。中小製造業の多くは企業同士の取引が中心のため、一般の消費者と接する機会が少なく、仕事内容があまり知られていません。3K(きつい・汚い・危険)のイメージや情報発信の不足などが要因となり、関心を持たれにくいのが実情です。

こうした状況を踏まえ、学生がモノづくり業界と接点を持てるような機会の創出が求められています。

学生の発想×町工場の技術でコースを製作

学生と製造業の接点となる、産学連携の体験型イベント「製造業対抗ミニ四駆大会・大阪工業大学カップ」を、5月24日に開催します。町工場の職人や学生ら、全33チームのエントリーが出揃い、熱いレースが期待されます。本大会では、出場者が「各自の技術を取り入れたマシン」を製作。企業が自社の製造技術をアピールしたり、学生が3Dプリンターを駆使したりと、ユニークな見た目や機能を備えたミニ四駆が集結します。また、専用コントローラーで操作して速さを競うため、通常のマシン自走型のミニ四駆レースとは一線を画す大会です。



今回のコースは、大阪工業大学の機械工学科とロボット工学科の学生たちが既存コースを元に設計。試作板金加工の職人が、その設計を具現化しました。ランダムで進路が変わる分岐ポイントや、ショートカットできるジャンプ台など、学生のアイデアがコース上にリアルに再現されています。中でも注目なのがジャンプ台で、角度・距離・着地の衝撃まで何度も検証を重ねながら製作しました。学生たちが仕掛けるこの魔改造コースは、7/26・27に開催される大阪・関西万博大会でも使用される予定です。

ミニ四駆がつなぐ、学生と製造業の未来

本大会は、モノづくりの現場で活躍する技術者と大学がタッグを組み、ミニ四駆という「遊び」を通して製造業の楽しさや技術力を発信します。

ロボティクス&デザイン工学部 ロボット工学科生コメント「自動開閉式のドアは3Dプリンタで製作しています。寸法がズレるとギアがうまくかみ合わなかったり、パーツが嵌まらなかったりするのでかなりシビアでした。センサーは使わず、一定間隔で開閉を繰り返すプログラムが組まれています。大会までさらに調整を重ねたいと思います」



工学部 機械工学科生コメント

「過去大会に選手として出場したことがあり、その経験をもとに今度はコースを作る側として大会に関わることになりました。大幅に改造したので、これまでよりゲーム性が高くなっています。

中央の分岐ポイントは、ジャンプ台に挑戦するのはリスキーですが、そのリスクに見合うリターンとしてどれくらいショートカットできるのか、バランスをかなり考えました。



ジャンプ台は角度やその先の受け渡しの長さを調整し、ちょうどいい成功確率になっていると思います。ジャンプが難しいマシンの場合は、もう片方の分岐に安定して入れるようになっています。どんなマシンでも走れるコースになるよう工夫しました」

「企業の専門性を生かしたミニ四駆がたくさんあって、普段接することができない技術を見れるのは楽しいです。今後わたしたちもエンジニアになるので、こういった経験を次のモノづくりに生かしていきたいなと思います」

大阪工業大学(ものづくりセンター)コメント

「学生たちには就職活動が待ち構えていますが、その前にいろんなモノづくり企業の方々と、技術的あるいは人間的な交流ができるのはすごくプラスになると思います。『こんな取り組みがあるので、挑戦してみませんか?』という情報を大学側から発信するのですが、こんな楽しいことは社会人になるとなかなかできません。課外活動ですので、実際はやらなくたって卒業はできますが、参加している学生たちは本当に良いチャンスをものにしてくれてるなぁと感じています」

出場企業コメント

「今や製造業は、普通に人材募集をしているだけでは駄目な時代に突入しています。この大会が、学生と距離の近い本気の企業PRの場になればと思います。学生さんがつくったギミックだらけのコースをどうやって攻略するか、考えるだけでとても楽しみです」


過去大会出場マシン




運営コメント

「私たちは『製造業を本気でおもしろくする』ことを使命に活動しています。学生たちがコース設計から大会運営まで関わるこの『大工大カップ』をはじめ、7月の大阪・関西万博への出展も決まりました。参加企業による技術展示とレースイベントを通して、国内外へ製造業の魅力を発信していきます。このイベントはただのミニ四駆レースではなく、人を巻き込み、若手世代と業界をつなぎ、未来を動かすための本気の仕掛けです。日本の製造業の未来に向けて頑張る企業と学生を、ぜひ応援していただければと思います」


大阪工業大学・魔改造チーム

イベント概要

開催日時: 2025年5月24日(土) 9:00受付開始/13:00開会式

場所  : 大阪工業大学 梅田キャンパス(大阪府大阪市北区茶屋町1-45)

主催  : 大阪工業大学

運営  : ザ・クラフターズ 

観覧  : 自由・申込不要

公式ホームページ : https://thecrafters.jp/osakakogyounicup/

《企画内容・ルール》

使用マシン: 自社技術を取り入れたミニ四駆(タミヤ製ミニ四駆サイズ)

操作方法 : 大会公式コントローラー「Bobby」を使用 ※エントリー後に配布

走行形式 : トーナメント戦/1ヒート5周

出場者  : モノづくりに携わる企業・学生 33組

企画   : ドレスアップ賞、優勝マシン予想の投票(景品あり)

       各出場者のマシン・企業展示ブースの紹介など

《協賛企業》



日進工具株式会社/金型及び部品加工向け切削工具の製造・販売



株式会社テクノア/生産管理システムなどの業務系パッケージソフトの開発・販売


ロボット工房のらとりえ/ロボットや電子関連商品の開発・製造、機械設計ほか受託開発業務



株式会社豊里金属工業/精密試作板金加工・切削機械加工・絞り加工ほか各種加工



株式会社MACHICOCO/製造業におけるプロジェクトマネジメント・技術者育成事業など

【ザ・クラフターズ運営事務局】

会社名 : 株式会社MACHICOCO(代表=戸屋加代)

本社  : 〒577-0064 大阪府東大阪市川俣本町11−10

URL  : https://www.machicoco.co.jp/

email  : inquirymail@machicoco.co.jp

TEL  : 06-6720-8735  FAX  : 06-6720-8736

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