遠方の山を借景し、山脈のように連なる緑の景色を創生している。 「子どものころはバケツに汲んだ水を肩に担いで日に何往復もした」という山頂の土地を、「日本一変わった」草木の楽園に変えた高橋武市さん。 山野の自然の植生のように見える野草の群れも、高橋さんが思い描き実現した庭の姿。品種改良を重ねたエゾクガイソウの異なる花の色にも注目。 「T字路や行き止まりのない道を」と造成した5kmの散策路も、先の風景を楽しみに歩めるようにと心を砕いた。 園内の5つの池が水辺の生物を介して健やかな生態系を育み、周囲の空気に潤いを与える。 開園時の4月末に赤いエリカの花で覆われる小山。 異なる色や形の花々が季節の巡りと共に現れる驚きに、リピーターも多数。 記事を読む