布おむつへの夢、一瞬で破れたり

お腹の赤ちゃんに語りかける道具を手作りしたという伊藤さん。トークショーでは貴重なプライベート写真も披露してくださいました
娘さんはもうすぐ4歳。「ひとつラクになっても、また次の大変がやってくる。大変の種類が移動するだけで、今も大変です」と伊藤さん

 産院では、出産直後から母子同室。「産むまでは、『布おむつで頑張ります』なんて言って、夫が使っていた布おむつの残り布まで送ってもらったんですが、産んだその日に、新生児特有のうんちに、紙おむつがいちばんだと悟りました」。おむつは、産院で使っていたメリーズを退院後も愛用。その理由は、「自分が使っていた生理用品がロリエなので、同じメーカーのものなら、娘も快適だろうと(笑)」。おむつ替えのたびに目にするから、絵柄の可愛さもポイントだったそう。

伊藤さんの妊娠・出産体験をもっと詳しく知りたい方は、『おんなの窓』(文藝春秋刊)や『おかあさんの扉』(オレンジページムック)もぜひ!

 自宅に戻ってからは、夫婦2人きりの子育て。「タイミングよく夫の育休が取れたので、出産前から、産後1カ月は料理、洗濯、掃除、買い物、すべてをやってほしいと頼んでいて、実際、すべてやってもらいました」。何かにつけて、「あのときはやった!」と恩に着せられることも多いけれど、心にあるのは感謝ばかり。「女は産んだ後、記憶力がすごくアップするそうなので、この会場にいるご主人たちは未来のことを考えて、産後1カ月は何があっても妻に優しくしてあげてください(笑)」

 さまざまなエピソードで会場の笑いを誘いつつ、「産む前に、信頼できる育児書を1冊に絞っておくといい」という先輩ママならではの的確なアドバイスも。そして、「出産はすごく楽しいので、これから体験できる皆さんがうらやましいです」との伊藤さんからのメッセージで、トークショーは終了しました。

トークショーの最後にはサイン本のプレゼントも!

左:サイン本が当選したラッキーなプレママから、“妊娠菌”を浴びる伊藤さん
右:サイン本には、大安産だった伊藤さんから「あ・ん・ざ・ん」の言葉も。ご利益がありそう!

 トークショーが終わり、伊藤さんから最新刊『おんなの窓4』のサイン本のサプライズプレゼントが! 抽選会では、当選したプレママから、神社で香の煙を浴びるがごとく、“妊娠菌”を浴びる仕草も。最後の最後に、「できるなら、2人目がほしいんです」と、現役ママの本音もこぼれました。

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2013.12.06(金)
今富夕起=取材・文
釜谷洋史=写真
朴裕美(スリーピース)=ヘアメイク