気分は「濃茶をちょうだいします」

#03 八女の抹茶チョコレート

 抹茶味のチョコは、今や星の数ほど存在します。そのなかでもこちらの1枚は濃厚中の濃厚、抹茶が濃いんです。

 パッケージも、茶葉が入ったような紙袋で妙に愛らしい。

 そして驚くべきは、こちらもなんと、着色料や香料がともに不使用。それであんな美しいグリーンが発色されているなんて! 本当に驚きです。

 便利な個包装を開けて口に入れると、まった~りした抹茶が、ゆるやかに溶け出す。お抹茶をいただいているような気分。

 やや柔らかい感じも、日本独特の湿度を感じるよう。目をつぶると、薄暗い茶室にトリップしたような奥深さです。

 抹茶は、福岡県八女地方の大石茶園のものを4%使用。

 八女は自然豊かで、歴史のある地。1423年に中国大陸の明からお茶の栽培と喫茶法が伝えられました。以後、お茶どころとして発展。

 コクがあり、甘みを感じられるのが八女茶の特徴。それがチョコに再現されています。

 抹茶チョコをお茶替わりに、また別のお菓子をいただく……。いやいや、ダイエッターとしてはいかん、ダメです。

 そんな気にさせないてください、成城石井さん……。

2020.05.31(日)
文・撮影=CREA WEB編集部