旅をより深いものへと導く
萩焼との出合い

◆Gallery JIBITA(ギャラリー ジビタ)

白い床と漆喰壁の、木と光にあふれる居心地のいい空間。

 萩焼に魅了された美術商の店主がオープンした、器のセレクトショップ。萩焼はもちろん、全国の産地を応援し、陶芸を盛り上げたいという気持ちで商品選びをしているという。店内には、萩焼を中心に全国から集められた、店主の審美眼にかなった若手作家の作品がセンス良く並ぶ。

マットな質感の平皿は、現代の暮らしにしっくりなじむ。色が変わらず食洗機の使用もOKと、今の生活スタイルにも合う、萩焼の一皿。「ピューター写し」5,000円。

 400年の歴史を持つ萩焼。その素晴らしさを再解釈し、その先の400年へつなげたいと、萩焼の窯元「服部天龍窯」とコラボレートしたブランド「N・400」をスタート。現代も色褪せない萩焼の美しさはそのままに、暮らしになじむデザインが施されたコレクションはすべて手作り。ぜひ、直接触れて、器との一期一会を体験して。

「N・400」を代表する作品「KIKUGAHAMA」5,000円。

 お店の近くにある菊ヶ浜をイメージした「KIKUGAHAMA」は、萩の美しい自然を知って欲しいという思いから創作された。透明からブルーへと変わる海の色を表現している。

カラーが美しいグラスは、高知県の植木栄造氏によるもの。各3,500円。
センスよくスタイリングされた展示は、器を飾る楽しさを教えてくれる。

Gallery JIBITA(ギャラリー ジビタ)
所在地 山口県萩市東浜崎町138-6
電話番号 0838-22-8725
営業時間 9:00~18:00
定休日 金曜、第3日曜
http://jibita.com/

食べればきっと虜になる
風味豊かな大島の胡麻

◆胡麻衛門

萩の胡麻を100%使用した「白ごま油」3,000円(左)、職人が選び抜いた“金ごま”をお店がオリジナルでブレンドした「金ごま油」1,200円(右)。

 萩の離島にある大島で採れた胡麻を使った、胡麻食品の専門店。海風を浴びた胡麻は、本来の栄養価に加えミネラルも豊富。農家から直接仕入れた胡麻で作られた「ごま油」は、芳醇な香りと味が特徴で、料理の仕上げなどに大活躍。一度口にしたら、そのまっすぐな味わいに夢中になるはず。

胡麻の香り立つふりかけは隠れた人気商品。軽いのでお土産にも最適。「胡麻衛門のふりかけ」350円(奥)、「胡麻衛門のふりかけ(のどぐろ入り)」380円(手前)。
ごま油を搾った後の皮の残り“ごまから”と、ごま油をかけた「ごまアイス」は、食べればくせになるおいしさ。300円。

胡麻衛門
所在地 山口県萩市大字吉田町22
電話番号 0838-21-7410
営業時間 10:00~17:00
定休日 不定休
http://gomaemon.jp/

2017.09.09(土)
文=吉村セイラ
撮影=佐藤 亘