ニューカレドニアが大好き、という田丸麻紀さん。これまでに何度か訪れた、美しい海に囲まれたこの島の魅力と、母になって感じる、新たな旅の魅力を語ってもらった。
浅瀬を散歩する、穏やかな時間が好き
1978年大阪府生まれ。10代にモデルデビュー。数々のファッション誌で活躍しながら、女優としても存在感を発揮。一昨年、長男を出産。今は家族3人で国内外の旅を楽しんでいる。
ニューカレドニアを初めて訪れたのは、15~16年前、雑誌の撮影の仕事でした。そのときは、海のあまりの美しさに、ただただ、驚いたことを覚えています。こんな自然が存在するんだ、信じられない、と感動し、以来、大好きな場所になっています。
昨年、夫と当時7カ月になった息子と一緒に、ニューカレドニアへの3回目の旅をしました。最初の旅では、昼間仕事をし、夜はスタッフやモデル仲間とホテルのバーを巡り、今思えば、とてもエネルギッシュな過ごし方だったけれど。昨年は家族3人で、ホテル近くの浅瀬をただ散歩する、そんな穏やかな時間がとても貴重でした。素朴で優しい、のんびりしたニューカレドニアの魅力に、改めて気づきましたね。
本島の南、アンスバータ湾の砂浜は、水が膝下くらいの浅瀬が、どこまでも延々と続いているんです。夕方、オレンジ色に染まった広い空の下、優しい波を感じながら、息子を抱き、夫と並んで歩いたのがとてもいい思い出です。
ニューカレドニアは海の美しいところですが、なかでも、最も美しいといわれるのが離島のイル・デ・パン。海岸線に「ピッシンヌ・ナチュレル」という天然の美しいプールがあり、とても神秘的です。映画の舞台になったウベア島や、ダイビングの聖地、リフー島など、ほかの離島の魅力もはずせません。
ニューカレドニアは食べ物も美味しいですよ。シーフードやフルーツはもちろん、フランス料理、モロッコ料理、ベトナム料理など各国の料理が味わえ、どれも本格的なんです。私のお気に入りはガレット。ニューカレドニアに来たら、必ず食べます。
子どもをレストランにも連れて行きやすいし、町中もバギーを押して歩きやすい。時差もわずか2時間ですし、子連れの旅に本当におすすめです。小さな子どもを連れて行くことを最初は悩みましたが、自分の大好きな場所が息子のファーストトリップになるのは、とても素敵なこと。一緒に見るニューカレドニアの景色を、感覚のどこかで覚えていてくれたら嬉しいな、と。
そして、2~3歳になったら、もう一度訪れたい。あの心地のいい砂浜へ行き、「気持ちいいでしょ」って教えてあげたいと思います。成長とともに、いろいろな楽しみ方ができる場所だから、次はどんな旅ができるかな、と今からとても楽しみです。
年齢とともに、旅の行き先、過ごし方も変わってきますよね。今は穏やかな気持ちで、自分を整理するような旅に惹かれます。頭の中や心の中が整理され、体も整えられる。そして、なんとなく健康になって帰ってくるような。ニューカレドニアがまさにそんな場所で、ふだん慌ただしい時間を生きている私ですが、「もしかして私、ここに住んでいたのかな」と思わせてくれる、優しさにあふれています。土地も人も、のんびり。時間がゆっくり流れていて、自分をリセットできる、とても落ち着く場所です。
ニューカレドニア
時差 日本時間+2時間
公用語 フランス語
年間平均気温 24度
通貨 パシフィック・フラン(CFP) ※1CFP=約1.08円(2016年2月現在)
日本からのアクセス 成田国際空港、関西国際空港よりエア・カレドニア・インターナショナル航空の直行便あり。所要時間は約8時間
» ニューカレドニア観光局ツアーキャンペーンサイトをチェックする(外部サイト)
構成・文=前中葉子(BEAM)