京都では、あまたのギャラリーがその個性を競っている。漆器や陶器、木工品、そして宝飾品など、手仕事ならではの珠玉の美に触れることのできる素敵なお店をご紹介。


無駄がなく美しい日用品を
落ち着いた座敷で玩味

●日日(にちにち)

ゆったりとした時間が流れる。

 哲学研究のため約30年前に来日したオーナーのエルマー・ヴァインマイヤーさんが、日本各地の漆器や陶器の手仕事に触れてその魅力に開眼。

 無駄がなく美しい日用品を時間をかけて手に入れ、ギャラリーを開いたのが始まりだ。

中央は、ろくろ挽きを中心に日用品を作り上げる木工作家・會田竜也の茶筒。

 京都から始まって東京へ。そして再び京都へと戻り、築100年を超える日本建築の邸宅にギャラリーを構えたのは2015年のこと。

 エルマーさんと価値観を共有する、フードディレクターでもある妻の奥村文絵さんとギャラリーを運営する。

滋賀・朝宮にて40年間無農薬で育てられている日本茶なども販売している。

 常設の場合、手を加えすぎることなく整えた座敷に並ぶ商品は驚くほど少ない。

 けれど心配は不要。探しているものについて相談すれば、やりとりを重ねて手に入れられる品々が、奥のストックから運ばれてくる仕組みなのだ。

石を主役にした、カーリン・コルスター・ケリの指輪。
角有伊さんの盃。塗りものも幅広く扱う。

 日本で養われたというエルマーさんの美意識を受けて、商いのスタイルもまた京都的である。

撮影時は冬真っ盛り。庭の敷松葉が美しい。

日日(にちにち)

所在地 京都市上京区信富町298
電話番号 075-254-7533
営業時間 10:00~18:00
休業日 火曜
※ティールーム「冬夏」を併設
http://www.nichinichi.com/

Feature

店主の美意識に惹かれる
京都のギャラリーへ

Text=Mako Yamato
Photo=Kunihiro Fukumori

この記事の掲載号

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