ハワイ諸島最大の島であるハワイ島は、「ビッグアイランド」の愛称でも知られる。その西岸、コハラコーストにたたずむのが、「フォーシーズンズリゾート フアラライ」。このラグジュアリーリゾートを拠点に、この島を遊び尽くします。

 第4回は、リゾート内にある3つのレストランをご紹介します。

まるでビーチハウスのような
カジュアルレストラン

左:テラス席はオーシャンフロント。事前に予約しておけば確実にこの景色を愛でながら食事できる。
右:ケケラ農場のビーツのサラダは、マカデミアナッツ、サヤインゲン、ゴルゴンゾーラチーズなどとともに。濃厚で奥深い味わい。

 「フォーシーズンズリゾート フアラライ」の食材へのこだわりは、前回ご紹介した。そんな食材を使った料理をいただくことができるレストランは、リゾート内の4カ所にある。そのうちの3カ所と、スペシャルディナーをご紹介したい。

 取材の初日のランチを楽しんだのは、メインプールとビーチに面した「ビーチ・ツリー」。オープンエアのレストランで、木の温もりがある天井は5メートルもの高さ。広々としたテラスも気持ちいい。ハワイによくあるビーチハウスをイメージしている。

 メニューは地中海料理がメイン。といってもただの地中海料理ではない。アメリカ西海岸やハワイ料理のエッセンスを取り入れているのだ。パスタやピザなどのイタリア料理も充実している。前回ご紹介した食材見学ツアーの、コーヒーの試飲やカンパチの試食が行われるのも、こちらの「ビーチ・ツリー」だ。

左:「刺身デュオ」、ハワイならではの白身のマヒマヒとマグロ。その奥にあるのはカリフォルニアロール。
右:ピザは、マルゲリータと、マスカルポーネやパルマハムとともにフレッシュなルッコラを載せたものの2種類。

 リゾート到着初日にいただいたランチは、刺身、巻き寿司、焼きたてのピザなど。バラエティに富んだ料理がテーブルに並んだ。ランチだというのに、かなりがっつり食べてしまったのは、どの料理もとびきり美味しかったから。初日から期待を裏切らない、フォーシーズンズリゾートの料理の数々。リピーターが多い理由のひとつがここにある。

 リクエストすれば、ビーチにテーブルをセッティングした、プライベートビーチディナーも可能だ。ということで、後日、ビーチディナーを楽しむことに。

左:ディナーは日が落ちる前の時間帯のアペタイザーから始めたい。
右:トーチの点火は、逞しいハワイアンの男性が駆け抜けていく!

 日が落ちる前にアペタイザーを楽しんでいると、逞しいハワイアンの男性がトーチに点火! ディナーのオープニングに花を添えてくれた。ディナーが始まる頃には美しいサンセットも愛でることができる、最高のロケーションだ。

日が沈むとトーチの炎がきわだち、波の音のBGMと相まって、食事をいっそう美味しくしてくれる。

2018.02.03(土)
文・撮影=たかせ藍沙