ブランドのデザインコードを反映するオルファクトリー シリーズ 1は植物学とテクノロジーの融合と対比を描く
2025年1月28日、ミラノ
この度、ジル サンダーは美容業界を引率するコティとの提携により、6つのユニセックスの香りからなる初のプレミアムフレグランスコレクション、オルファクトリー シリーズのローンチを発表いたします。
ジル サンダーの卓越した工芸性と現代におけるラグジュアリーの哲学を表現すべく考案された香りのコレクションとそのユニークなボトルデザインは、ブランドの特徴的なDNAを象徴するものです。フレグランス コレクションの開発は、ジル サンダーのライフスタイル分野への拡大を表わし、今後さらに新たなカテゴリー開拓への道を開くものです。
今回のプレミアムフレグランスコレクションのローンチは、ファインジュエリーコレクションの発表とともに、OTBグループにおいてラグジュアリーの最高峰に位置するジル サンダーの新たな章の幕開けとなります。
コレクション コンセプト
明確さ
ジル サンダー初のフレグランス コレクションは、植物学とテクノロジーを融合させ、6つのミニマルでユニセックスのフォーミュラー(調香)として誕生しました。魅惑の香料アルデヒドをすべての香りに配合し、天然成分と融合することで、独特の香りを形づくり、立ち昇る香りを纏う様までをも表現しています。
主軸となったアイディアは、開発における考え方や香りの構成を根本から見つめなおすことにより、本質的なものだけに絞った先鋭的な組成を生み出すことでした。その結果、アルデヒド、再生利用したアルコール炭素排出物*、水という、3つの天然成分からなるフレグランスが誕生しました。嗅覚における明確さと表現力において、最も高い水準に到達しています。
オルファクトリー シリーズ 1は、母なる自然と人間性との間に深い共鳴を呼び起こし、我々の最も深い感情を表現するために、最高の技術を駆使して作られたフレグランスなのです。
*ジル サンダー オルファクトリー シリーズ 1は、伝統的な製法で生成されたアルコールとアップサイクルされたアルコールが様々な割合でブレンドされてつくられています。
コレクション インスピレーション
目に見えない自分自身
ジル サンダーのデザインコードを香りで表現したオルファクトリー シリーズ 1は、個性を前面に打ち出します。それは、親密さと存在感、女性らしさと男性らしさ、昼と夜、人間性、自然、テクノロジーのバランスを描くもの。知性と真心のもと、品質と革新への飽くなき献身によって誕生しました。
ジル サンダーでは、時として貴重なディテールは秘められているもの。それは身に着ける人のためだけに用意されているのです。衣服の裏側、ブレスレットの内側の仕上げは、表側、つまり見られる部分と同じように重要です。見た目よりも、香りや触れた感覚のために何かを覚え、身に着けない人はいるのでしょうか。
人が立ち去った後の部屋にも、香りは残ります。それは、別の、直感的なレベルにおいて生ずる接点なのです。香りは一瞬にして、ある環境に引き戻し、イメージ、音、言葉、忘れていた何かを思い出させます。願望。違う自分を見つけるためのフレグランス、それ自体が持つ繊細な力強さを味方にしながら。
オルファクトリー シグネチャー
フレグランスは、ジル サンダーのクリエイティブ・ディレクター、ルーシー&ルーク・メイヤーの指揮のもと、世界で活躍する5人の新進気鋭および著名な調香師によってデザインされました。
彼らが共有したビジョンは、ありふれた日常を美的体験へと昇華させ、自然の中や身近な環境、場所、物事から得るひらめきや、心をとらえた私的な記憶を通して、最高の表現性を実現することでした。それは、完全に自由な創造性と、お客さまに驚きと意義のある体験を提供するという理念のもとにあります。
フォーミュラー(調香)は先鋭的な嗅覚的シグネチャーであるアルデヒドによって特徴づけられます。この合成香料は、香り全体に閃光を走らせるかの如く、キーノートを強調し、主要成分のハーモニックスを奏でながら、あらゆる天然素材を活かし、新しい表現方法を与えます。
独創的までにシンプル、多層的で意外性がありながら、心地よい香りを生み出します。そこに偶発的なものは何もないのです。
明確な特徴と引き算によって高められる組成をつくる先進的な手法。それは成果の即時性が創作過程の複雑さを隠す明確な構成によるもので、メイヤー夫妻のデザインアプローチの特質といえます。
香水は、アルコール、水、香料のみで調合されているため、時間の経過とともに色が変化しても、香りの質を損なうことはありません。
コレクション
1. JIL SANDER LEAF EAU DE PARFUM (ジル サンダー リーフ オードパルファム)
ジュリー・マッセとの共同制作
ジル サンダー リーフ オードパルファムは、青々とした雲:清々しく、意外性があり、目の覚めるような感覚。
地中海を望む庭に香る、採れたてのブラッククリムトマト、果実、葉の記憶。
アルデヒドによってシトラスとマンダリンの輝きが添えられ、アップサイクルされたキーライム、CO2抽出されたカルダモン、インド産のコーンミントの息吹の組み合わせ。
本来ならば滑らかでヴェルヴェットのような香りになるところを、アルデヒドの独創的な使い方により、青々しさとインパクトがある超写実的で、鮮烈なトーンが引き出されました。シャープさとソフトさが共存する、快活で緑豊かな、快い刺激のあるフレグランスです。
2. JIL SANDER COFFEE EAU DE PARFUM (ジル サンダー コーヒー オードパルファム)
ポール・ゲランとの共同制作
アルデヒドによる鮮やかで華やかな様相が、CO2抽出されたコーヒー豆、アップサイクルされたオリス、エルサルバドル産のペルーバルサムを横断し、ふたつの世界の衝突と統合をうみだすフローラルアンバリー系フレグランス。
家の外は白く静寂に包まれて、板張りの室内にはたくさんの人が集い、朝日が差し込み、淹れたてのコーヒーの香りが漂っています。
ジル サンダー コーヒー オードパルファムは、生豆と焙煎豆の両方のノートを存分に発揮し、3年がかりで成熟したオリスの根のパウダリーな香りをすべて解き放ち、肌の上で官能的に馴染むペルーバルサムで、香りをアンバリーでニュアンスのあるものにかえます。
このめずらしい組み合わせは、小さな絶え間ない動きが全体に深みとエッジを与え、想像力を広げます。
3. JIL SANDER MIEL EAU DE PARFUM (ジル サンダー ミエル オードパルファム)
マチルド・ビジャウイとの共同制作
ウッディ、風味豊か、魅惑的。
アルデヒドのシャープな微粒子が、アップサイクルされたシダーウッド、マダガスカル産のベチベルソウ、CO2抽出されたジャスミン(オオバナソケイ)に切り込み、より晴れやかで多層的、輝きのあるフローラルノートへ到達します。
主な嗅覚インスピレーションは、ソバの花からとれる蜂蜜の黒く濃密なニュアンスある風合い、水面下に潜む花々とともに、アルデヒドのアクセントがこの独創的でエレガントなフレグランスの鍵となっています。
ジル サンダー ミエル オードパルファムは、すべてが平穏で清らかな家庭の香り。それは安心して強くなれる場所、自由に背中を押されて変われるとき。
4. JIL SANDER SMOKE EAU DE PARFUM (ジル サンダー スモーク オードパルファム)
ベレニス・ワトーとの共同制作
アップサイクルされたシダーウッド、スペイン産のケード、CO2抽出されたエレミの、ウッディな深み、明らかにスモーキーでスパイシーなノートに、クリーンで多層的なアルデヒドが刻みこまれます。
影と光、熱と冷たさが互いに作用しあい、洗濯後の清潔な衣類を思わせるノートで磨かれ、沈香の様相を帯びます。
暖炉のそばで乾く、洗濯物の香り。
ジル サンダー スモーク オードパルファムは、ドライでありながら包み込むような、男性的でありながら女性的な、謎めいた、鮮やかな香りです。
5. JIL SANDER BLACK TEA EAU DE PARFUM (ジル サンダー ブラック ティー オードパルファム)
ナタリー・ローソンとの共同制作
アンバリーでスパイシー、この現代的なフレグランスは思いがけない連想からうまれています。アルデヒドが強調するのは、中国産のキンモクセイ、アップサイクルされたスリランカ産のシナモン、ブラックティーの温もり。CO2抽出されることで可能な限り自然のノートに近づけました。
アイディアの由来は、動かずに旅に出るという、極めて深く難解な題材で遊ぶこと、私たちの感覚能力を使って日常を超え、別の場所へと連れていくことです。
シナモンが加える、ウッディでクローブのような要素。煎じだされたキンモクセイの、暖かみのあるなめらかな心地よさ。ジル サンダー ブラックティー オードパルファムは、スモーキーなブラックレザーの色調を帯びます。
6. JIL SANDER EARTH EAU DE PARFUM (ジル サンダー アース オードパルファム)
ジュリー・マッセとの共同制作
雨上がりのにおい、小さな水たまり、初めての松茸の記憶、大地の恵み。
アップルサイクルされたダマスク・ローズのアブソリュートエッセンス、フランス・グラース産のセンティフォリア・ローズ、CO2抽出されたパチョリの葉との組み合わせによって、インスピレーションが現実となりました。アルデヒドがすべての要素を極めて詳細なイメージへと変え、みずみずしさ、有機性、躍動感を高解像度で表現しています。
自然と革新。
2種類のバラの繊細な特徴、松茸の濃密な様相、湿り気のある土臭いパチュリの葉のノートを融合させた驚きのある調合で、ジル サンダー アース オードパルファムは象徴的なシプレローズの構成を現代的に解釈しています。
デザイン
コレクションの静かなる革新的性質と完全に調和するフレグランスボトルは、ミラノ・ロッテルダムを拠点とする名高いデザインスタジオ、フォルマファンタズマとのコラボレーションにより誕生しました。彼らのクリエイションは、今日のデザイン規律を形成する、環境保全と社会的勢力に関する深い研究に基づいています。
志したのは、職人的な手法と感覚を工業的な過程に押し進めることであり、高度な工芸技術と進んだ生産技術を融合させ、伝統的なガラス製造の規範を打ち破ることでした。
デザイナーと熟練したガラス製造者が時間をかけて積み重ねた試行の結果、それぞれボトルは有機的で非対称な形を持ち、独自のガラス配分にてつくられました。
よく見ると、小さく不規則な不完全さが見受けられ、香りを自分の個性として映し出すように、すべてのボトルを唯一のものにしています。
容器を覆う鐘型の白いアルミ製のキャップは、実用性と機能美を兼ね備えています。日光や照明からフレグランスを守る他、香りを纏うためにキャップを外すその動作が、自分だけの貴重な作品を大切に手にとるような仕草をうみだします。
発売日:2025年1月28日(火)
展開店舗:JIL SANDER直営店の先行販売
日本展開店舗:ジル サンダー 銀座、ジル サンダー 表参道、ジル サンダー 京都BAL、JILSANDER.COM
各 100mL ¥43,780(税込)
※展開店舗は今後拡大を予定しており、詳細については後日公式LINE@Jil Sanderにてお知らせをいたします。
JIL SANDER
JIL SANDER(ジル サンダー)とは、モダニティとソフィスティケーションの象徴です。そのデザインへの無条件の献身は、エレガンスと純粋さ、革新的な素材と卓越した品質を兼ね備えるものです。洗練されたカット、コントラストの遊び、完璧に仕上げられるディテールは、深い考察、厳密さ、芸術性によって定義され、クリエイションへの姿勢を形づくります。
ミラノを拠点とするこのブランドは、2017年からルーシー&ルーク・メイヤーがクリエイティブ・ディレクションを担い、ミニマリズムの遺産をセンシュアリティとクラフトマンシップによって再構築し、ラグジュアリーの現代的な概念を開拓しています。
ウィメンズとメンズのコレクションには、レディ・トゥ・ウェア、シューズ、ハンドバッグ、アクセサリーが含まれています。JIL SANDERは1968年にジル・サンダー氏によって設立され、2021年にOTBグループの傘下に入りました。現在、JIL SANDERは世界70店舗およびJilSander.comを通じてグローバルに展開しており、300以上のセレクトショップでも販売されています。
詳しくは、ウェブサイトwww.jilsander.com、また各SNSアカウント@JilSanderにアクセスください。