世界一美しいと評される「ルイジアナ近代美術館」。カルダー・テラスから、晴れた日にはスウェーデンが対岸に望める。 古い邸宅の佇まいが残る入り口。初めて訪れた人は小ささに驚く。 【窓からの四季の変化を借景にアート鑑賞】ルイジアナを代表する展示室「ジャコメッティ・ルーム」。設立者クヌド・W・イェンセン氏が特に気に入っていたという“池の眺め”と《歩く男》が融け合い、一つの作品のよう。「《歩く男》は常に変化を続け、時代を反映した展示をするルイジアナの象徴ともいえる作品」と館長。ここは、「その空間にいる幸せ」に満ちている。 【実験的アーティスト、アスカー・ヨーン】1940年代には国際的前衛アーティスト集団「コブラ」を仲間と設立するなど、デンマークを代表する実験的アーティスト、アスカー・ヨーン。粗い筆致と溢れ出す色彩で描いた作品はエネルギッシュで、至近距離で見入っている人も多い。ルイジアナではヨーン美術館に次ぐ規模の作品を所有し、「ヨーン・ギャラリー」で展示している。 庭園は憩いの場。刻一刻と表情を変えるオーレスン海峡は見飽きることがない。 建物を繫ぐ回廊から見えるのはマックス・エルンストの《偉大なる亀》などの彫刻作品。回廊のどこからでも庭に出られるようになっている。 カフェに続くコーナー。平日は遠足で訪れる子ども達の昼食スペースに。庭には、ジャン・デュビュッフェの《マナー・デソール 飛翔の館》。アートとの距離が、近い! 小さなデリやケーキなどもある。 ミュージアムショップはセレクトショップ並みの充実度。 デンマークの巨匠建築家ポール・ヘニングセンによる照明、「アーティチョーク」が下がる展示室。 記事を読む