しかしこのタイプのパパは、少々叱ってもいつまでも凹んだり、卑屈になったり、復讐を企てたりしないのがいいところ。それに、ほめればほめるほど伸びやすいのも特徴です。父親というよりは、「名誉長男」だと思うとちょうどいいかもしれません。

 

E:従順無口いい子ちゃんタイプ

 口癖は「キミの好きにしていいよ〜」。子どもができる前、結婚する前から、主導権はあなたにあったことでしょう。「スター・ウォーズ」の金ピカの人型ロボットC-3PO(シースリーピーオー)みたいなタイプです。

 とにかく従順で「いい子」。不満があっても表には出しませんから、今までこれといったストレスを感じたことはなかったのではないでしょうか。あえて言えば、優柔不断なところにたまにイラッとする程度だったのでは? しかし、これからそのツケが回ってくるかもしれません。

 実はえてしてこのタイプ、表面的には「相手に合わせることのできる大人」のようにふるまいますが、中身は「大人からの評価を気にする子ども」のまま。

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 指示を与えないと自分で判断して行動することがなかなかできません。また、人からの評価を過度に気にします。だから、ダメ出しをしたり、なじったりすると、「すねる」「ひねくれる」「へそを曲げる」といっためんどくさい形で反抗することがあります。

 しかも、得意技である「ガマン」が行きすぎると、家の中が窮屈に感じられるようになってしまうことも……。ときどき適度な「遊び」を与えてあげるのが、このタイプと上手にやっていくコツです。

お互いの心の癖を知っておけばストレスは減る

 パパのタイプとその特徴がわかったところで、次にチェックリストをもう一度使って、ママ自身のタイプを判定してみてください。

 同じタイプどうしが夫婦になればうまくいくかというと、そうでもありません。たとえば、どちらかが「天真爛漫わんぱく坊主タイプ」であれば、もう一方は「従順無口いい子ちゃんタイプ」だと相性がいいなんてことがあります。お互いの長所・短所がうまくかみ合うのがよい相性といえるのです。

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 タイプが違えば、「私ならああいう考え方はしない」とか、「なんであの人はああなのよ……」などと価値観の違いを感じることがあるかもしれませんが、実際、違う考えの者どうしが夫婦になって、長所・短所をうまく補完している場合が多いのです。

 夫婦がお互いの心のクセを知っておけば、余計なストレスを感じることは少なくなるはずです。

2021.02.27(土)
文=おおたとしまさ