バッキンガム宮殿のアネックスといわれる由縁

 もう1世紀以上、世界各国のロイヤルファミリーが滞在し、一昨年にはローマ法王も泊まったホテル。故・皇太后もよくバーにお出ましだったとか。こぢんまりとしたホテルなのだが、バッキンガム宮殿至近で、宮殿に繋がる抜け道すらあると噂されるゴーリングは、ホテル通が魅せられるホテルだ。

 ただ、昨年のロイヤルウエディングの折、キャサリン妃が独身最後の夜を過ごしたのがきっかけで、少々過熱気味のブレイク。アフタヌーンティーの時間は、マダムたちの人いきれでなかなか凄いことになる。

左:7年前にウェストミンスター公爵から購入した中庭を眺めつつのアフタヌーンティー。37.50ポンド
右:三方から陽射しの入る、晴れやかなバスルーム。天井も高くて、とっても気持ちよいです

 だが本来、ゴーリング家という一ファミリーが100年続けて経営するこのホテルは、本当に素晴らしいところなのだ。評判のヘッド・コンシェルジュや人気のバーマンがいて、完璧なロケーションに、インティメートな雰囲気。エドワード7世治世下に建てられた最後のホテルは、客室にバスルームを設置した世界最初のホテルでもある。これがゴーリングの本質だ。

 そして、昨年のウエディングのおかげでリノベートしたファシリティは、最先端。タッチパネル式のコントローラーは、空調や照明、カーテンの開閉、すべてがスムースで快適だ。ダイニングの料理もおいしいと好評。そろそろ落ち着きを取り戻す頃合いだろう。

左:部屋に羊が鎮座するのは、世界中を旅する寝起きのゲストが、ここがゴーリングだとすぐに思い出せるようにとのこと。でも、夜中につまずきそうで
右:磨き込まれた大理石に美しいシャンデリア。レセプション前の空間は豪華にして爽やか

The Goring (ザ・ゴーリング)
住所 15 Beeston Place, London SW1W 0JW
電話番号 +44-20-7396-9000
URL www.slh.com/goring
客室数 68室
料金 スプレンディッド・ルーム592.50ポンド~、ジュニアスイート968.50ポンド~
日本での問い合わせ先 スモール・ラクシャリー・ホテルズ・オブ・ザ・ワールド
電話番号 005-311-225-38

photo:Yuji Ono / Akemi Kurosaka
text:Mamiko Izutsu / Satsuki Ohsawa / Kazuyo Yasuda