ここ数年のパリは、若い世代のパティシエたちが大活躍中。パティスリーにおいてもデザートにおいても、20~30代の新鋭たちが、21世紀前半のスウィーツ黄金時代を築きつつあり、実に刺激的な状況だ。注目の12店をご紹介。

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おしどり夫婦の甘い空間

◆Notre Pâtisserie
  (ノートル・パティスリー)

ケースに並ぶ10種ほどのパティスリーは、常に作りたて。すべて5.5ユーロ。

 MOF(フランス国家最優秀職人章)を持つクリストフ・ルドンとフランチェスカのパティシエ夫妻が2016年にオープンした店は、二人の家にお邪魔したかのような、ほっこり家庭的な空間。

砂糖がけのブリオッシュなどのヴィエノワズリーは、近隣のオフィスワーカーの朝ごはんに大人気。1.2~2ユーロ。

 タルト・オ・シトロンは、ザクザクのブリゼ生地ではなくホロホロ食感のブルターニュ風サブレを使うなど、定番をちょっぴりひねった控えめな個性が光る。

商店街の賑やかな通りに挟まれた、静かな小径に看板を出す可愛らしい店。

 併設するアトリエでは、キッシュやケーク・サレなどランチ用の軽食も制作。お天気がよければ、近くのセーヌ河岸やエッフェル塔が見える公園でのピクニックもおすすめ。

Notre Pâtisserie(ノートル・パティスリー)
所在地 7 rue Amélie 75007 Paris
電話番号 09-52-99-86-78
営業時間 9:00~19:30(日曜 ~13:00)
定休日 月曜
http://www.notrepatisserie.com/

Text=Yukino Kano
Photo=Shiro Muramatsu、Taisuke Yoshida