ここ数年のパリは、若い世代のパティシエたちが大活躍中。パティスリーにおいてもデザートにおいても、20~30代の新鋭たちが、21世紀前半のスウィーツ黄金時代を築きつつあり、実に刺激的な状況だ。注目の12店をご紹介。

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ボルシチやカクテルなども楽しめる

◆Café Pouchkine(カフェ・プーシキン)

パラスホテルかと見紛うようなラグジュアリーな内装に、気分が上がる。

 1999年にモスクワに誕生した「カフェ・プーシキン」は、18~19世紀ロシアの洗練された伝統をフランス菓子に投影させた豪華絢爛なパティスリーが大人気。

ギフトボックスも優美。

 2010年にパリに進出し数軒展開していたが、昨冬、新旗艦店がオープン。古き良き時代のロシアの雰囲気に満ち溢れた優美で華やかな内装で、ブティック、サロン・ドゥ・テ、バーからなる広い空間。

クリエーション・シェフのニーナ・メタイエは、業界誌で“ベスト・パティシエ賞”に選ばれるなど大注目の若手。最新作“マトリョーシカ”は、マトリョーシカ人形のように、バヴァロアやジュレなどを何層にも重ねて断面もキュート。8.4ユーロ(イートイン)。
瀟洒なサロンで極上のパティスリーとともに過ごす、パリのティータイムを。

 サロンでは、パティスリーやピロシキといった従来から展開している商品に加え、ロシアンテイストを加えたクロックムッシュやボルシチなどの料理、カクテルも楽しめ、一段とパワーアップ。早朝から深夜まで、常に満席の超人気店。

サブレ生地で、チョコレートクリーム&チョコチップなどをサンドした“ナタリー”3個 7.80ユーロ。
美しく並べられたショコラやヴィエノワズリー。

Café Pouchkine(カフェ・プーシキン)
所在地 16 place de la Madeleine 75008 Paris
電話番号 01-53-43-81-60
営業時間 7:30~22:30(日曜 10:00~)
定休日 無休
※レストラン、バー、デリ併設。プランタン・デパート店はパティスリー&サロン・ドゥ・テのみ
http://cafe-pouchkine.fr/

Text=Yukino Kano
Photo=Shiro Muramatsu