マレーシア国内で約200店舗!「オールドタウン ホワイト コーヒー」

 まず紹介するのは、「オールドタウン ホワイト コーヒー」。「カヤトースト」の回にも紹介したマレーシア発のカフェチェーンです。2005年に事業をスタートし、現在はマレーシア国内でおよそ200店舗も! シンガポールやインドネシアにも展開しています。

ショッピングモール内や空港内に店を構えている。写真付きのメニューがあり、注文は卓上の紙に書き込むという、外国人でもわかりやすいシステムになっている。
看板メニューは、カヤトーストナシレマッ。そこに、マレーシアならではの焙煎方法で作った「ホワイトコーヒー」をセットにすれば、ザ・マレーシアな食事が満喫できる。
食事の種類も豊富。酸味と辛みが絶妙なバランスの「アッサムラクサ」。

 マレーシアでは、2000年頃から、このようなローカルカフェチェーンが大流行。もともとは地方で局地的に人気を集めていた店が、メニュー構成はそのままに、お洒落なカフェとして展開。「オールドタウン ホワイト コーヒー」の発祥も、イポーという都市の「旧市街(オールドタウン)」エリアにある小さな珈琲屋台です。

 自国の料理を愛するマレーシア人の嗜好、そして、経済発展の影響で、屋台より多少高くても寛げる空間を求める人が増えたことで、今や、海外の大手カフェチェーンを凌駕する店舗数になっています。

レモングラスの爽やかな香りが効いた焼きビーフン「ミーシアム」。イカ炒めは辛みが強く、ビーフンに混ぜて食べる。

2016.03.04(金)
文=古川 音
撮影=三浦菜穂子、古川 音