9人の少年たちの青春残酷劇を描いた古屋兎丸による人気コミック『ライチ☆光クラブ』が映画化。本作で人気No.1キャラの美少年・ジャイボを演じる間宮祥太朗が、映画や音楽に対する想い、そして俳優としての目覚めについて語る。
自分が語れる言葉を持てるようになった映画と音楽の存在
――幼い頃に持っていた将来の夢を教えてください。
幼い頃から、ずっと野球をやっていたこともあって、将来の夢はプロ野球選手でした。でも、中学受験を機に、自分の野球に対する想いを疑問に思い始め、中2の終わりぐらいには野球をやめました。
――なぜ、野球をやめてしまったんですか?
中3の1年間は、自分が本当に情熱を持って取り組めることを探すための1年にしようと思っていたんです。そのときは映画と音楽が好きだったので、将来的にそういう仕事に携わりたいとなんとなく思い始めました。たとえば、裏方のスタッフさんであるとか。でも、特に人脈もないので、とりあえず自分でギターを買って、音楽を作っていました。
――当時はまだ15歳ぐらいだったと思いますが、具体的にどんな映画や音楽に影響を受けましたか?
たとえば、豊田利晃監督の『青い春』だったり、李相日監督の『スクラップ・ヘブン』だったり、青山真治監督の作品だったり、そこから洋画もたくさん観るようになって、一日3作ぐらいを観ていました。音楽でいちばん最初に影響を受けたのは、銀杏BOYZの峯田和伸さんです。自分の中で、それまでの“カッコいい”の概念が覆されたんです。あと、Syrup16gや、洋楽だったらブリットポップの影響も大きいです。そういった映画と音楽と出合ったおかげで、自分が語れる言葉を持てるようになったと思いますし、人生の教科書みたいな存在だとも思います。
2016.02.05(金)
文=くれい響
撮影=深野未季