日本のみならず、台湾や韓国などでドラマ化もされた伝説的少女コミック「花より男子」(原作:神尾葉子 集英社マーガレットコミックス刊)が、まさかの初ミュージカル化。これまで映画やドラマで数々の俳優が演じてきた人気キャラ、F4・花沢類を演じる白洲迅が、自身の意外なキャラクターを語る。

役者人生を決めた「テニミュ」出演

――2010年、「ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト」のベスト30に残ったことをきっかけに、俳優の道に進まれた白洲さんですが、コンテストに応募されたきっかけは?

 僕は人前に出ることが苦手な性格で、芸能界にまったく興味がなかったのですが、母親の知人に毎年のように勧められて、高2のときに渋々受けたのがきっかけです。だから、書類審査の写真を撮るのも、オーディション会場に行くのも嫌でしたね。でも、ベスト30に選ばれながら、決勝に進めないと分かったとき、負けず嫌いな性格が出てきて悔しくなってしまったんです。そのとき、いくつかの事務所の方から声をかけてもらったこともあり、高校卒業をきっかけに、自分の性格といちばんかけ離れている芸能の世界に足を踏み入れてみようと思いました。でも、最初の頃は大学生活と両立できればいいぐらいしか考えていませんでしたね。

――翌2011年、舞台「ミュージカル・テニスの王子様 2ndシーズン」の鳳長太郎役でデビューされますが、特に芝居や歌の経験がないなかで演じるのは大変だったのでは?

 事務所に入って、初めてのオーディションが「テニミュ」だったんです。それで、いきなり決まってしまって、歌も演技もやったことがなかったので、稽古って何? って状態で……。それで、稽古が始まったら、大学に全然行けなくなってしまったんです。自分で言うのもなんですが、クソ真面目な性格なんで(笑)、とにかくやるしかないと。でも、人前に出るのは緊張するし、ただひたすら辛かったです。そんななかで、キャスト同士でぶつかり合ったり、助け合ったりしながら、みんなでひとつの作品を作り上げる。まるで部活みたいな空間にいることで、楽しいと思える瞬間を見つけられて、それがやりがいに変わっていきました。正直、最初のお仕事が「テニミュ」じゃなかったら、すぐこの業界をやめていたかもしれません。だから、僕の原点ですし、大学をやめて役者一本でやっていこうという決断に至ったのも「テニミュ」があってこそです。

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2015.12.18(金)
文=くれい響
撮影=深野未季

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