【次に流行るもう一曲】
indigo la End「雫に恋して/忘れて花束」

ゲスの極み乙女。の川谷絵音率いる別バンド

伊藤 2曲目はindigo la Endの4thシングル「雫に恋して」。「忘れて花束」との両A面なんだけど、特にタイアップはないみたいなので、どうして両A面にしたのか理由は不明です。

山口 indigo la Endとゲスの極み乙女。ってどちらも川谷絵音のバンドですよね? 一度に2つのバンドでメジャーデビューって過去に例無いんじゃないかな? どうしてそんなことができたのか誰か教えてほしいです。事情がわかっている人から見ると、大谷翔平が投手と打者の二刀流に挑戦しているくらい想像を超えたことですよ。

伊藤 でたっ、山口さんのスポーツメタファー(笑)。indigo la Endをみたことある人は、なんか似てるメンバーがいるなって思ったのでは?

山口 川谷絵音は、明らかに才能はある人だなと思うし、音楽的なアウトプットが2つのバンドで違っているのも何となくは理解できますけれど、同時にメジャーデビューっていうのは、尋常じゃないですね。

伊藤 ですね。歌詞に関してなんですけど、「雫に恋して」のサビに出てくる「よそいきの服を濡らして夜が明ける」ってフレーズが印象的。見当違いの街で悲しみに暮れているようで、切なさが滲む表現でした。ビジュアル的には毎回、楽曲の世界観にフィットする若手女優、モデルをジャケやMVで起用して話題ってことなんですけど。ちょっとファンモンを思い出しますよね(笑)。だけどindigo la Endのビジュアルは、綺麗な女性を普通に綺麗にって感じで、捻りのなさが捻りなのかわかりません。ちょっと古めかしい80年代レトロという印象ですね。今後どんな仕掛けをしてくるか楽しみなバンドです。

indigo la End「雫に恋して/忘れて花束」
ワーナーミュージック・ジャパン 2015年9月16日発売
1,200円(税抜)
■indigo la Endは、2012年に川谷絵音を中心に結成され、2014年にメジャーデビュー、2015年に現在のメンバー構成に固まった4人組。本作のジャケットおよびミュージックビデオには、女優の小島藤子が登場している。ちなみに、これまでの作品のジャケットには、波瑠、森川葵、桜井ユキなどが華を添えてきた。
■「雫に恋して」作詞・作曲/川谷絵音
■オフィシャルサイトURL http://indigolaend.com/

【動画サイト】
「雫に恋して」

URL https://www.youtube.com/watch?v=UnP0i3WIeX0

山口哲一 (やまぐち のりかず)
(株)バグ・コーポレーション代表取締役、音楽プロデューサー・コンテンツビジネスエバンジェリスト。
「デジタルコンテンツ白書」(経産省監修)編集委員。アーティストマネージメントからITビジネスに専門領域を広げ、2011年から著作活動も始める。エンタメ系スタートアップを対象としたアワード「START ME UP AWARDS」をオーガナイズ。プロ作曲家育成「山口ゼミ」や「ニューミドルマン養成講座」を主宰するなど次世代の育成にも精力的に取り組んでいる。異業種横断型のプロデューサー。著書に『10人に小さな発見を与えれば、1000万人が動き出す』(ローソンHMV)、『最先端の作曲法・コーライティングの教科書』(リットーミュージック・共著)、『とびきり愛される女性になる~恋愛ソングから学ぶ魔法のフレーズ』(ローソンHMV・共著/「ラブソングラボ」名義)、『DAWで曲を作る時にプロが実際に行っていること』(リットーミュージック)、『世界を変える80年代生まれの起業家 ~起業という選択~』(スペースシャワーブックス)『プロ直伝!職業作曲家への道』(リットーミュージック)、『ソーシャル時代に音楽を“売る”7つの戦略~“音楽人”が切り拓く新世紀音楽ビジネス~』(リットーミュージック・共著)、『ソーシャルネットワーク革命がみるみるわかる本 』(ダイヤモンド社・共著)がある。
Twitter@yamabug https://twitter.com/yamabug
ブログ「いまだタイトル決めれず」 http://yamabug.blogspot.jp/
作曲家育成セミナー「山口ゼミ」 http://www.tcpl.jp/openschool/yamaguchi.html

伊藤涼 (いとう りょう)
音楽プロデューサー、ソングライター。「青春アミーゴ」などのミリオンセラーをプロデュース、後にフリーランスに。ソングライターとして、乃木坂46「走れ!Bicycle」、AKB48「ここにいたこと」などの作品がある。作詞アナリスト、フードミュージックプロデューサーとしても活躍。論理的で明晰な分析力に注目。著書に『作詞力 ウケル・イケテル・カシカケル』(リットーミュージック)、山口哲一との共著に『最先端の作曲法 コーライティングの教科書』(リットーミュージック)がある。
マゴノダイマデ・プロダクション http://www.mago-dai.com/
ブログ「伊藤涼の音楽」 http://ameblo.jp/magodai/
伊藤涼が主宰する作詞研究室リリック・ラボ 
http://www.mago-dai.com/?p=778

Column

来月、流行るJポップ チャート不毛時代のヒット曲羅針盤

音楽ビジネスとITに精通したプロデューサー・山口哲一。作詞アナリストとしても活躍する切れ者ソングライター・伊藤涼。ますます混迷深まるJポップの世界において、この2人の賢人が、デジタル技術と職人的な勘を組み合わせて近未来のヒット曲をずばり予見する!

2015.09.14(月)
文=山口哲一、伊藤涼

SHARE

この記事が気に入ったら「いいね」をしよう!