来月、流行るJポップ チャート不毛時代のヒット曲羅針盤

来月、流行るJポップ チャート不毛時代のヒット曲羅針盤

遊助こと上地雄輔が果敢に挑んだ
沖縄民謡とJポップのミクスチャー

 音楽ビジネスとITに精通したプロデューサー・山口哲一。作詞アナリストとしても活躍する切れ者ソングライター・伊藤涼。ますます混迷深まるJポップの世界において、この2人の賢人が、デジタル技術と職人的な勘を組み合わせて近未来のヒット曲をずばり予見する!

 さて、近々リリースされるラインナップから、彼らが太鼓判を押す楽曲は?

【次に流行る曲】
遊助「流れ」

「レ」と「ラ」を抜いた沖縄音階

伊藤 今回は遊助の22枚目のシングル「流れ」。遊助らしい優しいメッセージソングです。

山口 フジテレビのバラエティ番組「クイズ!ヘキサゴンII」で大人気となったのは、もう10年近く前になりますね。僕は同時期にフジテレビでやっていた「ベストハウス123」という番組に企画段階から関わっていました。僕がプロデュースしてデビューした「ピストルバルブ」というバンドでテーマ曲とレギュラー出演を長くやらせてもらったのですが、担当プロデューサーが同じ人だったので、よく覚えています。「羞恥心」というユニットの時は、いかにもバラエティ発の「企画物」という感じでしたが、そこから着実に楽曲をリリースして音楽活動を続けていますね。音楽活動をする時のアーティスト名の「遊助」もすっかり浸透していますね。

伊藤 「羞恥心」は懐かしい。80年代ジャニーズ風の楽曲でヒットしましたね。当時、ジャニーズ・エンタテイメントでプロデューサーをしていましたが、ジャニーズであのようなことができなくなって、他でヒットを出されたことをもどかしく思ったものです。そのヒットの翌年には遊助としてソロデビューを果たし、デビューシングル「ひまわり」は初動売り上げ20万枚を超えたっていうんですから凄い人気でした。そこから20枚以上のシングルをリリースして、すっかり遊助ブランドを世間に定着させましたね。今作「流れ」は、はっきりとした沖縄テイストで、曲の冒頭は海の波音で始まり、三線の音に、「レ」と「ラ」を抜いた沖縄音階。

山口 本土の民謡はヨナ抜きと言って、「ファ」と「シ」を抜いた5音音階ですから、どちらも懐かしさを呼びますが、随分印象は違いますね。

伊藤 ですね。

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2017.03.01(水)

文=山口哲一、伊藤涼

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